|
全て
| 料理&お菓子&旅&演劇&その他2
| フランス映画
| 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ)
| その他の地域の映画&ドラマ
| アメリカ映画
| 韓国映画
| 真田広之
| 韓国ドラマ
| アメリカドラマ
| その他のジャンルの日本の小説
| 日本のミステリー小説
| イギリスドラマ
| よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥
| 漫画・アニメ
| 日本ドラマ
| 中国&台湾映画
| 日本の作家が書いた歴史小説
| 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル
| 東欧・ロシア映画
| イギリス&アイルランド映画
| オランダ映画&オランダドラマ
| 北欧映画
| その他のジャンルの海外小説
| 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル
| 日本映画
| 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説
| カナダの映画&ドラマ
| ドイツ映画&ドイツドラマ
| 日本のファンタジー小説
| 海外のミステリー&ファンタジー小説
| 堺雅人
| 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇
| 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ
| 山田風太郎
| 香川照之
| 松山ケンイチ
| 海外の作家が書いた歴史小説
| ジェイク・ギレンホール
| イギリスドラマ:SHERLOCK
| 塩野七生
| 吉田鋼太郎
| イタリア映画&イタリアドラマ
| ローズマリー・サトクリフ
| 大杉蓮
| ベネディクト・カンバーバッチ
| インド映画
| 長谷川博己
| 内野聖陽
| 林遣都
| ムロツヨシ
| ジョシュ・オコナ―
| 井浦新
| 菅田将暉
| ディーン・フジオカ
| 台湾ドラマ&中国ドラマ
カテゴリ:海外のミステリー&ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。
来週から仕事が本格的に始まりますね。 今日からグレアム・グリーン作品を紹介します。 グレアム・グリーン全集〈9〉恐怖省 The Ministry of Fear 早川書房 とある慈善市に足をふみ入れケーキを買ったばかりに、病妻殺しの過去をもつ孤独な男ロウは、ナチスのスパイ活動の渦中に巻き込まれてしまう。 ロウが私立探偵のレニットに調査を依頼したのは、自分の身に差し迫った危険が迫っていると感じた事が大きい。しかしもう一つの理由としては、自身は悩んだ末に妻を安楽死させた=つまりは殺人を犯したのに、一方でためらいもせず自分を殺そうとする存在がいる事に対する怒りだ。平時は殺人が犯罪となり裁かれるが、戦時は敵を殺せば英雄で愛国的行為とみなされる。殺人という行為自体は変わらず、神の前で許しを請わなければならない。“殺人=神に対する罪”という意識はカソリック教徒のグリーンがとりわけ強く抱いていた感情だ。 また、今回ロウの周囲で暗躍する者は、当たり前のことだが“私はスパイでございます”という顔はしていない。ところが一旦正体がばれるや、これまでとは異なる顔を見せる。戦争が彼等を変えてしまったのか。それとも元々そのような顔が潜んでいたのか。ならば私達が見ているこの社会は、誰も信用できないということになる。違う目で社会を見始めたら、もう安心して生きてゆくことなどできない。ラストのアンナとロウの台詞も、これだけの事があった後にしては一見甘々のラブストーリーに見えるが、お互いを信用できないと分かった上でこの言葉を交わしているとすれば、この先二人は何と悲しい人生を歩んでいくことか。 2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。 【新品】【本】グレアム・グリーン全集 9 恐怖省 グレアム・グリーン/著ドラマ楽天市場店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 17, 2019 12:00:20 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事
|
|