【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ガーディアンズ・オ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

弾丸道後温泉その二(… ちーこ♪3510さん

今回も生存報告(´ཀ`) 天野北斗さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
January 29, 2024
XML
みなさんこんばんは。京アニ放火殺人事件の青葉被告に死刑判決がでましたね。今日はSF小説の古典ともいうべき作品を紹介します。

タイムマシン
The Time Machine
(光文社古典新訳文庫)
H・G・ウェルズ


「次元は確固として四つあり。われわれのいる空間は、上下、左右、前後と、三つの方向に広がっている。これがつまり、空間は三次元であるということの意味だ。加えてここに、第四の次元、時間がある。然るに、人はややともすると、先の三つの次元と第四の次元を無理にも区別しようとする。なぜかといえば、われわれの意識は生涯のはじめから終わりまで、第四の次元である時間の軸に沿って一方向に、断続的に移動するからだ」
「時間の中は動けないと言うのは違う。ゆくゆくは時間次元に沿って浮遊しながら、停止したり、加速したり、いっそのこと反転して過去に向かうことさえも可能ではなかろうか?」

 名前を明らかにしないタイム・トラヴェラーは、時間もまた移動可能なものだという持論を展開し、実証するために創ったというタイムマシンを披露する。

 本作により、ウェルズは時間も移動できる=タイムトラベル理論と、それを可能にするタイムマシンも発明した。

 タイム・トラヴェラ―は跡形もなく消えてしまい、なかなか現れないタイム・トラヴェラ―にしびれを切らして食事をしようかという時に、ぼろぼろになった彼が現れる。戻ってきた彼は、大層腹を空かせて言ったのがこの台詞。
「その羊肉を一口、取っておいてくれないか。肉に飢えているもので」
一見、何てことない台詞だが、あとでじわじわ効いてくる。


 p34から80万年後の未来未来へ行ってきたタイム・トラヴェラ―の語りが始まる。未来は常に発展・進歩し、人類は賢くなり、現在よりも、良い世界になっているはずだ。しかしタイム・トラヴェラーの見て来た未来は、構造を変えながらも、現在の問題点をそのまま引きずっていた。そして現在視点(未来からすれば過去の人)を持つタイム・トラヴェラーは、決してパラダイスではない未来の矛盾を指摘しながらも、自らもその習性を持っていることを、はからずも先の台詞で証明している。そう、弱い者は強い者に食べられるのだ。

 ウェルズは第一次世界大戦中に論文『戦争を終わらせる戦争』を執筆し、大戦後に戦争と主権国家の根絶を考え、国際連盟を樹立すべく尽力した。しかし、結果的に発足した国際連盟は国家主権を残していたため、『瓶の中の小人』という論文で国際連盟を批判。のちに発足した国際連合も同様に批判した。ウェルズの構想しているのは、全体国家=一つの思想のもとに統一される国家であり、その方が統一が取れるというものだ。しかし一方で彼は優生学を信じており、彼の理想とする国家は、ナチスに通じる恐ろしさも持っている。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


タイムマシン (光文社古典新訳文庫) [ ハーバート・ジョージ・ウェルズ ]​​楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  January 29, 2024 12:00:23 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.