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映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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October 26, 2024
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みなさんこんばんは。イスラエル軍はさきほど「イランの軍事施設に対する精密な攻撃を行っている」と発表し、今月1日にイランが行った大規模なミサイル攻撃への対抗措置と見られます。チェルノブイリ原発事故は動物にも影響を与えましたね。今回は動物が主人公の小説を紹介します。

死の森の犬たち​
Dogs of the Deadlands
アンソニー・マゴーワン
尾﨑愛子訳
岩波書店

ウクライナのプリピャチに両親と住む7歳の少女ナターシャは、誕生日プレゼントに犬を贈られる。ゾーヤと名付けられた犬と、しかしナターシャはわずか3日で別れる事になる。

 チェルノブイリ原発事故が起こったためだ。

 3日後にはゾーヤに会えると言われ泣く泣く従ったナターシャだが、再会の日はなかなか来ない。それどころか、小学校の管理人をしていた父や母の運命も、事故によって暗転する。

 犬&ナターシャ視点で交互に展開し、犬視点では、ゾーヤとその息子ミーシャ、生まれつき足が不自由な弟ブラタンの物語が語られる。生まれつきハンディを背負った野生動物は淘汰されるのが常だが、ミーシャ達親子はブラタンの特技を生かして3匹で生き残る道を探る。ところで、ゾーヤという名前は、その後なかなか出てこない。主役は既に大方ゾーヤの息子ミーシャに移っているからだ。熊やヤマネコ、狼など、壮絶な生死をかけた戦いが常に起こり、読者を飽きさせない。ミーシャの母がゾーヤであることは、何度となくゾーヤの命を救った革のぶあつい首輪を彼女に授けた相手が、彼女と再会することでやっと確定される。

 はっきり言って、犬たちの物語舞台として、必ずしもチェルノブイリである必然性はない。人間側のドラマ展開のために必要なだけである。しかし全体ボリュームから考えて、犬物語の比重が大きい。せっかくチェルノブイリを舞台にするならば、もう少し人間たちのドラマを分厚くすればよかったように感じる。


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最終更新日  October 26, 2024 09:18:26 AM
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