#207 剛腕丈和
管理人から4月は丈和を並べている。『剛腕丈和』を使って、1局を3,4回繰り返して並べていたのだが、「この変化をいつの時点で読んでいたのだろう?」と考えると、並べる度に、かなり恐ろしく感じる。この本は、史実の記述は最小限に抑えて、手の解説が詳しいのがいい。参考図も豊富だ(解説は高木祥一九段)。若き日の幻庵と丈和の棋譜は、先月も並べていたが、大攻め合いやアゲハマが溢れる碁もあるし、この二人、本気ですね(失礼)。勝った負けたより、斬った張ったのプロセスが気持ちいい。なにしろ戦いの手が、どれも筋っぽい(当たり前だ)し。また、米蔵との向こう二子の局がいい。やはり、並べるならこんな戦いの碁が好きだ。次は『日本囲碁体系 丈和』に進む。こちらの本も、秀行先生の解説が詳しくていいのだ。