凍えたココロ

何故か何時もより早く目覚めた。何度も断眠して、結局

１４時前に起床する事にした。眠ろうと思っても、もう

眠れそうにも無かったし、でも頭がぼやぼやするので、

紅茶を淹れてノンカロリーシロップと、無脂肪牛乳を入れて

一服しながら飲んでいた。コーヒーよりも最近美味しく

感じるようになったので、Ｔパックで紅茶を抽出し

飲んでいる。






それにしても目覚めた時から暑かった。

窓から空を見上げると、何処までも何処までも青かった。

雲ひとつ無い快晴･･･。瞳に染むような誇らしげな青。

こんな空を見ていると、憂鬱になってくる。

私と同じ年代の人々はお仕事を頑張ってこなし、恋愛、

食事にと楽しい日々を送っているであろうと思うと、

凄く気が塞ぐのである。働けない自分。病気に侵された自分。

自己憐憫の様な言葉ばかりが出てくるのが情けない。






しかし、この暑さで全く食欲が無い。

過食嘔吐しようとも思えない。

けれども今夜またやってしまうのであろう、惰性で。

最近の過食嘔吐は全て惰性である。




「食べたくなんてない！過食嘔吐なんて真っ平だ！」




と言う想いばかりが胸を頭を占めているのに、

余りにも空腹が過ぎて気分が悪くなった為に食べてみた１口から

過食嘔吐は始まってしまう。






主治医には、

「その過食しいたいという気持ちを優しく抱き締めて

あげられる様になったらいいのにね」

と言われる事がある。

しかし、この『過食嘔吐と言う悪魔』は

抱き締めようとしても自分が傷だらけになる程暴れ回る。

今の私には手に負えない。摂食障害の症状が全てを凌駕している

と言う感じである。






今日は目覚めてから何も食べていない。昨日までは１６時過ぎとか

１７時位まで眠っていたのに、早く目覚めるとロクな事がない。

空腹なのか何なのか気分の悪さが続く。一応水分は摂っているものの

身体が震えたり、気が遠くなったりと読書の妨げになる。




１日の内に拒食と過食嘔吐が現れるのは

とても苦しくて仕方が無い。




この摂食障害から解放される日はくるのであろうか。

もう今や疑心暗鬼になってくる。死ぬまで苦しめられそうな

気さえする。慢性的に栄養失調で貧血。全て自らが招いた事。

どうしてこんな病気になってしまったのであろう･･･。

嘆いても嘆いても結論など出ない。この先も苦しみが待ち受けている

事には変わりは無いのであるから。






偶には『過食嘔吐の無かった日』

という時間を過ごしてみたい。昼間は拒食で通せても、

「嗚呼、夜になれば過食嘔吐が待っている」と

憂鬱になるのである。夜は長い。不眠症の私にとっての夜は特に。

時間を決めて眠剤を服用してしまえば、過食嘔吐もせずに

眠れるであろう。しかし




『食べて吐かねばならない』




と言う強迫観念が襲ってくるのである。そうなると

居ても立っても居られなくなるので、仕方なく食べ物を

口に運ぶ･･･。なんて愚かしい行為であろう。






明け方は雨が降っていたが、ゴミ置き場にゴミを棄てにいった

頃には晴れていた。その空はとても澄んでいて綺麗であった。

私は朝方と夕方の空は大好きである。しかし、昼間の眩しすぎる

何処までも青い空にはやられてしまう。






こんな暑い夏などいらない。鬼が笑うかもしれないが、

早く秋が来て涼しくなってくれないものかと切実に願っている。






工事の騒音も私の苦しみに加担している。

早い内に『耳栓』を購入しようと思っている。

そしてゆっくりと何時までも眠っていたい･･･。