凍えたココロ

こうして文章を綴っている時だけが、

私の中のリアルなのかも知れない。







静かに深く煙草の煙を吸い込みながら、

１日を顧みる。

この２～３日は曇りがちの天気で

雨もぱららららと降っている。

『残暑が厳しい』と天気予報で言っていたのを

思い出すが、それ程過ごし難い暑さでは無い。

夜になると寧ろ、半袖では寒いくらいである。







今服用しているお薬は、少し覚醒作用が

あるのかも知れないと主治医は仰っていた。

何故なら、徹夜をしても眠気が訪れず、

逆に饒舌になっていた部分が、あったのである。

火曜日、主治医との診察は２時間程時間を取って

下さったのであるが、こちらからも提言したり、

それらについて掘り下げたりする事が

さくさくと進んでいったのである。

以前の様な重い重い抑うつ症状は殆ど無い。

無論、『虚無』を見つめ過ぎたり

考え過ぎたりすると、うつの症状を呈する事もある。

だからなのか、徹夜明けの日は中々寝付けなかったが

強い眠剤を服用することで、泥の様に昏々と眠れた。

やはり睡眠は心身を休ませる為に大切なものである。







案の定、今日も１８時まで眠っていた。

お薬の効き目が悪い時は、１４時には目覚める。

しかしそうなると、『過食衝動』と

向き合わねばならなくなる。

次々に「食べろ・食べてしまえ」という

想いが、頭に胸に溢れて如何ともし難い状態に陥る。

それから回避する為に、麦茶を飲んだり煙草を吸ったり

して何とか誤魔化す。しかし苦痛である事には

変わりない。

長い間眠れる事は、私にとってとても楽な事である。

しかし、それでは大好きな読書ができない。

折角主治医が『ゲド戦記１』を貸与して下さったのに

まだ５０ページくらいしか読み進められていない。

一旦読み始めると、中々興味深く面白いので

はまってしまった。因みに映画になったものとは

主観的な捉え方が違っている。

飽くまでもゲドから観た世界が書かれてある。

明日はゆっくりと読書をする日にしよう。







文字ばかり追って疲れた時は、

何故か赤川○郎の本を読むと

頭が解れていた。しかし今日購入した

『きょうの猫●さん』

という漫画は、より頭がほんわかとなる。

何より猫が家政婦をするという姿がなんとも言えず

可愛いのである。絵は、鉛筆で書いただけの様な

素朴なタッチであるが、なんとも癒される。

何度でも読めそうなので、この漫画を発見できて

凄く嬉しく思った。







虚無を見つめ、感じた後はぐったりと疲れる。

そんな時は自分なりの気分転換が必要である。

今日の様な雨空をぼんやりと眺めるのも良いし、

雨水を飲む花たちをつぶさに見つめ生命力を

感じ取るのも良いであろう。

そして面白い漫画も時には頭を休ませてくれる。

今日もまた、２回の過食嘔吐が控えている。

今か今かとそれは首を長くして出番を待っている。

それに操られる自分が悲しく虚しいが、

今の私にとってこの症状が必要なものである事は、

確かな事である。







過食嘔吐は凄くしんどく辛いものであるが、

そうする事で落ち着きを得られる所は否めない。

過食嘔吐する度に、後ろ向きに歩いているような

感じは心苦しいが、その後の行動や考慮を巡らす

事によって、闇の中に光明を見出せたなら

儲けものであろう。

無理をしない事が大切だと、

ゆっくり自分に言い聞かせたい。