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凍えたココロ

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2006.09.13
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カテゴリ:摂食障害
肌寒い1日。

雨が続き嬉しい反面、

9月上旬にしては涼し過ぎて

また残暑が戻ってくると思うと

少し沈鬱な気持ちになる。







しかし、確実に秋は夏を侵蝕しつつある。

快い風が、それを物語っているようである。

ここの所続く雨で、とても過ごし易い。

深く深く眠る事も出来るので、

夕方目が覚めても、過食衝動に悩まされる事は

なくなった。







出来る事なら、そのまま夜も食べずに過ごしたい。

お薬の処方が元に戻ってから、



「只管食べて食べて全て嘔吐してしまいたい」



という衝動は弱まっているのである。

けれども最早習慣となってしまっていて、

時間が来れば「何か食べなければ」と

胸が疼く。その脳からの指令には

従わざるを得ない自分が、ここに在る。







『○時になったらシャワーを浴びねばならない』

『○時になったら半額惣菜を買いに行かねばならない』

『○時になったらPCの電源を入れてブログを書かねばならない』

『○時になったら過食を始め、嘔吐せねばならない』etc...








等々書き上げていると枚挙にいとまがない。

私の頭の中は強迫観念で支配されていると言っても

過言では無いであろう。

摂食障害の病症でさえ、この

『強迫神経症』

から始まっている。







苦しい。出来る事なら食べたくはない。

苦しい。出来る事なら指令に従いたくはない。

けれども、『強迫神経症』の指令は

何よりも強く私を支配してしまっている。







今の私には、固形の食物を消化する事が出来ない。

胃に何かが溜まっているのを我慢できない。

これは、自分が恐怖に感じているものを挙げていく

事で理解できるものであろう。

私は、



トイレのタンクに水が溜まっているのを見るのが恐い。

増水して今にも決壊しそうな川を見るのが恐い。

小さい頃は熱を出した時ビニール製の氷枕に水が

たぷたぷと溜まっているのを感じるのが恐かった。




それらを総じて考えてみると、

『何かが溢れそうに溜まっている』と言う事が

恐怖なのであろう。

だから、自分のお腹に“食べ物が溜まる事”に恐怖を覚える。




だから食べても全て嘔吐してしまう。

涙を流しながら、苦しみを感じながら・・・。







私はまだまだ『こころを大事にすること』

出来ていない。

これは主治医が“療養の心得”に

記して下さった言葉であるが、

何かあると自分は己の心をいつも責めている。

特に過食嘔吐をしている時は、

心を殺しているといっても過言では無い。







食べるという行為が、恐ろしい。

そしてこれは“病”から生じている気持ちである

という事は充分承知している。しかし恐い。

食べる事も、太る事も、物凄い恐怖を感じる。

このような荒んだ心を慰めてくれるのは、

この秋の空や秋風であろう。

自然を感じる事によって、幾分心を諌められる。

また、母が見守っていてくれている事実も、

心穏やかにしてくれる。

兎に角無理は重ねないようにしよう。

それが今、自分に出来る唯一の事である。





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Last updated  2006.09.13 21:10:41
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