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カテゴリ:摂食障害
此処の所たっぷり眠っていたからか、
それとも眠剤を1錠削って眠ったからか、 いつもより3時間は早く目覚めてしまった。 時刻は13時。もう一度眠ってしまおうと 思ったが、何故か苛々と気分がささくれ立ち 落ち着かなかった。 そして強く 「食べたい!何か食べたい!」 と心が叫んでいた。 食べ物はあるのでいつでも 過食出来る。 しかし、昼間から過食すると、 凄くしんどい事になる。 そして後悔もするであろう。 『過食するか、しないか。』 と言う思いの狭間で悩んだ。 過食は甘い誘惑である。 食べている間は何も考えなくて済む。 “さっさと食べてしまえば良いのに”と 促す自分と、 “後悔はしたくない”と忍耐する 自分の闘いであった。 そしてじっくり考えてみる事にした。 『どうして今、過食をしたいのか?』 自分に問う。 後先考えずに、只管胃へ食べ物を 詰め込みたい欲求はどこからくるのか。 “顔なし”が暴れたがっている状態なのか? 何故苛々しているのか・・・。 それはいつもより早く目が覚めてしまったからか? そもそもお腹は空いてないのに どうして食べたいと思うのか? 苛々したらどうして食べたくなるのか・・・。 上記の事を、蒲団の中でうずくまって 考えた。 そして気分転換にミルクティーを入れて 煙草を吸った。その間も考えてみた。 過食することによって得られるものは何か。 過食嘔吐のメリットは何か。 そして 過食嘔吐をしない事によるメリットは? ずっと煩悶としながら 考え続けていた。 そうしたら、いつの間にか シャワーを浴びる時間になっていた。 『過食嘔吐』の事で一杯になった頭を 吹っ切る為に、思い切ってシャワーを浴びる事にした。 勿論最後の最後まで、 食べたがる自分とそれを拒絶する自分との 闘いがあった。 しかし、不思議な事にシャワーを浴び始めると 煩悶としていた気持ちが 熱いお湯と共に流れていったのである。 心の葛藤で大分消耗していたので、 少し怠さを感じたが、 髪や身体を丁寧に洗う事で とてもすっきりとした。 モヤモヤと悩んでいたのが嘘みたいに、 『過食衝動』はどこかに吹っ飛んだ。 これで如何にか今日もいつも通りの 回数で済みそうである・・・。 今までの自分であったら、 「ま、いいか。」と言う感じで過食を始めていたであろう。 しかし、食べ始める前に『どうして今食べたいのか』 『どうして過食をしたいのか』と言う事を考えるのも 悪くないと思う。 過食には「無我夢中になれて何も考えなくて済む」という メリットがある。しかし、嘔吐後物凄く疲弊したり、 後悔したり、自分が嫌になったりする等の デメリットもある。そして身体の調子も悪くなる。 今日踏み留まる事が出来たのは、 自分の心の声に耳を傾けられたからかも知れない。 “寂しい・心細い・哀しい・辛い・苦しい・虚しい” と叫ぶこころ。それを蔑ろにせず、優しく包み込み 無理をしないと言うことが大切なのであろう。 昼の過食嘔吐は如何にか避けられても、 今はまだ夜にやる分は避けられない。 これは病症だからである。 例えば風を引いた人が咳を抑えられない様に、 発熱するのを自力で下げられない様に、 どうしても避けられないものなのである。 だから自分のこころを大切にする事・・・ それが今の私に出来る事なのである。 今日の昼、体感した事を忘れる事なく、 これからの経験に生かせられたならと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.12 20:35:43
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