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2006.10.29
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カテゴリ:摂食障害
朝・昼・夜・・・それぞれ

空気の匂いは違う。

私は朝と夜の空気が好きである。

朝の澄んだ心地良い涼やかな香り。

そして夜の沈んだ冷たい香り。

道々を歩く時、深呼吸しながら

その空気を嗜む。







私は決して歩き煙草はしない。

折角心地良い外気に触れられるのであるから

勿体無いと想うのである。

昨今冷たく感じられる夜の空気に触れ、

ゆっくりと深呼吸する事が心地良く感じる。

それはなよやかで、心が落ち着くのである。







この頃、眠るのがどんどん遅くなっている。

2回目の過食と嘔吐をするのが

午前4時頃になってしまうからであろう。

それ程、「過食嘔吐したくない」

想っているのであるが、しかし

「1日2回やらねば気が済まない」

と言う想いが衝突して結局

食べる事になってしまうのである。







昼間の『過食衝動』には

折り合いを付けられるのに、

夜は暴走するがままになってしまっている。

これには目を瞑る事にしている。

摂食障害なのであるから、

病症が出る事は仕方が無い。

開き直るつもりは毛頭無い。

まだ心に消化できない苦しみが

残っていたり、わだかまりがあったり、

“生きていくことの辛さ”

物凄い勢いで襲ってきたりするので

対応しきれないから病症が

出て来るのであろうと感じるのである。

まだまだ私のこころには傷が溢れているし、

昇華出来ていない想いもある。

それは一朝一夕では、どうしようも出来ない

ものなのである。

この苦しみや辛さ、虚しさ、哀しさを

昇華する為には、やはり主治医との対話や

カウンセラーとの面接が大切なものだと

痛感している。

そしていつかは、過食と嘔吐以外の方法で

上記の“想い”に折り合いを

つけられたならと願って止まないのである。







話は逸れるが、

弟が抜糸して一安心したと想ったら、

今度は姪の歯痛が酷くなり、

今日救急指定病院へ行ったと言う。

姪は、1日中何かを食べている。

それでも太らないのは、食べた分以上に

暴れまわり遊びまわっているからだと

感じる。とても活発的な姪なのである。

でも、やはり四六時中食べていると、

歯磨きが追いつかず、むし歯ができて

しまい、痛みで泣いてしまっていると言う。

日曜日だった為、歯科は開いておらず、

至急救急指定病院へ行った訳であるが、

そこでは痛み止めを貰っただけだったらしい。

私は摂食障害の為に歯がボロボロである。

永久歯を何本も抜いているし、治療途中で

鬱が酷くなり外出が出来なくなって、

放置している歯もある。

私は、昼間の過食衝動に折り合いを付けるので

精一杯になり、もう他の事は手に付かない。

出かける気力さえも無い。

シャワーを浴びる時間ギリギリになるまで

お蒲団に包まれているのが幸せな瞬間である。

今はこうして自分の心地良い事を探し、

こころを落ち着けて静かに過ごせるのを

大切にしたいと想っている。







そして夜中、九州に住む大学時代からの

親友から電話があった。

メールは毎日やり取りしているが、

久し振りに声が聴けて嬉しかった。

色々と大変な事があり、悩み事も尽きない彼女の

話を聴くことだけしか出来ないが、

言葉にして私に色々と相談してくれるのを

嬉しく感じる。そしてまた彼女も

言葉に出来てすっきりしたのでは

ないであろうか・・・。







嗚呼、これから過食と嘔吐が始まると

想うと、とても気が塞ぐ。

でもその行為をしないではいられない。

1日の内、何時間かだけでも

現実から逃避し、一心不乱に

醜く取れる行為を行なう時間は

まだ私に必要なのかも知れない。

無論、過食と嘔吐は物凄く苦しい。

なのにやらないではいられない。

自ら進んで苦しい事をする意味・・・。

これについては後々ゆっくり考えていきたい。







こうして生きている中で、一番幸せなのは

昏々と眠っている時である。

意識のある時は、1度目の『過食と嘔吐』を終えて

横たわりぼんやりした後、お酒をゆっくり飲む時間も

少し幸せな時間である。アルコールに強いからか、

中々酔っ払う事は出来ないが、ほんのり身体が温まり、

緊張が解れ、リラックス出来る時間であると感じる。

『意識がある』という事は即ち『苦しく辛く虚しいこころ』が

露になるという事である。

それを受け止めるのはとても物悲しい。

一歩進めたと想ったら、二歩位後退する毎日であるが、

諦める事だけはしたくないと想っている。

摂食障害が寛解に向かうまでは、これからまた

どれだけの苦しみを味わう事になるか計り知れないが、

兎に角無理をして焦り過ぎ、四面楚歌の様な状態に

ならないように気を付けたいものである。





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Last updated  2006.10.29 20:59:15
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