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2006.11.19
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カテゴリ:摂食障害
雨が降り続いている寒い夜、

外では車道の水溜りを跳ね上げる

車が行き交う音が聞こえる。

飽く迄もやんわりと、それは周辺に

響き渡って、優しい夜を演出する

BGMの様である。







『普通』とは一体どのような

感覚なのであろうか。

私の毎日は余りにも突飛な事ばかりで

染まっている為か、曖昧な感覚になってきている。

普通に朝起きて御飯を食べて

出勤して昼休みには昼食を食べ、仕事が終わったら

帰宅して、お酒を嗜みながら夕飯を頂く・・・。

そしてゆっくりカクテルを飲みながら、

眠気が来るのを待ち、早目に眠って明日に

備える・・・。こういう事であろうか・・・。

しかしこうして私なりに描いた『普通』も、

“摂食障害の症状”が割り込んだだけで

忽ち異常なものへと変わってくる。







一口でも食べたら過食に繋がる私は、

早く目覚めてしまったら、只管食べる事を我慢せねば

ならない。ここでまず歯車が狂い始める。

摂食障害は抑うつ状態になる事が多い為、

働く事が出来ない。何もする気になれず、

只管一点を見詰めて、「食べたい!過食したい!」

と言う想いが頭を占拠し始める。

ここら辺で大分歯車が噛み合わなくなる。

そして我慢が出来なくなり、過食を始めた

段階で、『普通』からは大きくかけ離れ、

『異常な自分』が浮き彫りになる。

そしてそれが私の生活の一部となってしまった。

今の私にとって、この



『異常な状態』



こそが私にとっての



『普通の生活』



になってしまっている。

もう何もかもの感覚が麻痺してしまって

いるのかも知れない。

世間一般で言う『普通』

殆ど忘れてしまった。







しかし考えてみれば、私は子どもの頃から

平凡からかけ離れた生活を送っていた。

風邪を引いて熱が出たら、母からきつく叱られた。

病院へ連れて行く事がさも面倒臭いかのように

言われて、高熱でぼんやりした頭の中、

泣きそうになりながら謝っていた。

両親の怒鳴り合う喧嘩が毎日に及ぶ様になった頃、

私はストレス性胃炎を患い、胃痛にのた打ち回って

いたが、父に鼻で笑われるだけであった。

その上学校で胃痛が激化しても、保健室へ行けば

担任のオバサン教師に私のいない教室で、

クラスメイトに対して私の事を罵った。

「腹痛を起こすなんて情けないヤツだ」と・・・。

病気になっても病人として扱ってもらえない、

病気で不安になっている中でも優しさを与えられない、

そんな子ども時代であった。







その頃は、



『普通』の様に見えて『異常』な状態



を過ごしていたのであろうと感じる。

だから、私にとっての普通の感覚

もう『異常』であったのであろう。







けれどもその頃に比べたら、今は

『こころが落ち着いている状態』

である。病気で苦しい中でも、少しずつ

道を踏み固めるように歩き、一進一退を繰り返す。

静かな環境の中で、たっぷりと睡眠時間を取って

心身の疲れを癒し、抑うつ状態に陥っていない時は

読書をしたり、TVを観たり出来る。

多分、今まで築き上げてきた間違えた建物を

一旦崩し、再築している状態なのであろう。







冬の足音が静かに歩み寄り、空は澄み始めている。

そんな毎日の小さな変化をつぶさに感じ取れる感覚を

忘れないでいたいと想っている。

私はどうしても焦って、今の苦しい状況を打開したいと

必死になってしまう。そうする事で無力感を生み、

全てを放棄したくなってくるのであろう。

正直な所、毎日同じ繰り返しに辟易している。

消えてしまえたら、もうこれ以上苦しむ事が無いのなら、

今すぐにでも命を擲ってしまいたいとさえ想ってしまう。

でもそうしないでいるのは、今、必死で主治医との

対話と言う共同研究の中で、よりよく生きられる為の道を

模索しているからである。共同して行なっている事を

途中で放棄してしまっては、申し訳ないと感じる。

そして母や祖父母の存在もある。母達より先に死ぬ

不孝は絶対にやってはいけないと感じる。

苦しく辛い事の方が多い毎日でも、何とか自分の中で

安らぎや楽しみや癒しを見つけながら、

逃げる事だけはしないようにと自分に言い聞かせたい。





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Last updated  2006.11.19 20:57:37
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