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2007.03.08
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カテゴリ:摂食障害
あの日以来、毎日泣かない日は無い。

しかし空は青く、日向では

ぽかぽかと太陽の光が照り

植え込みの花々も

ぐんぐんと育っていく。

そんな中、亡くなった彼女が

植えてくれた

姪誕生記念の桃の木も

沢山蕾をつけ始めている。

そして今朝、じっくり見たら

濃いピンクの花弁が

固い蕾の先から咲こうとして

力強くその姿を表していた。

去年の倍以上、蕾を付けた

その小さな木を、もう彼女と

見る事が出来ないと想うと

矢張り寂しいし、哀しい。

でも彼女に沢山語りかける事は

出来る。ゆっくりと彼女と共に

生きていく事を決めたのであるから。







葬儀・告別式のあった日から

胃腸の調子がおかしい。

飲み物を飲んだだけで

胃に不快感があり、

直ぐ戻してしまう。

しかし何とか堪えて

スープを少しずつ摂取したり

野菜ジュースを飲むようにしている。







情けないのは、

あんなにショッキングな事が

あったにも拘らず、

過食と嘔吐に走る自分が

いるという事である。

食べている時だけ、

何もかもが綯い交ぜになった

感情を蚊帳の外に置けるからで

あろうか。

本当はこんな事したくないと想っていても

惰性もあり、食べてしまう。

しかし、この行動で救われている部分が

ある事は否めない。







ふと気を抜くと、遺影で笑っていた

彼女の顔が脳裏を過ぎる。

そして家には妹の薄いアルバムが

2冊だけ置き忘れていっているのであるが、

そこにも彼女の笑顔が残っている。

その写真を見ると、はらりと

涙が落ちていく。







ずっと落ち込んだままであった妹も、

周りのお友達や彼氏に

元気付けられ、今日は肉じゃがを

作る事ができたと言っていた。

母がいつも妹の事を気にかけているので、

ゆっくりと立ち直りつつある

妹の話を聞ける。

姉である私以上に、姉妹の如く

仲の良かった親友との死別は

妹にとって大打撃であったであろう。

でも妹は、きっと気付いていると想う。

彼女はいつまでも胸の中に生きている事を。

そして忘れない限り、一緒に生き続けて

いられると言う事を。

絶対に彼女の事を忘れる筈は無いから、

ずっと一緒に生きていられると感じる。







過食と嘔吐は少しだけ勢いを

減退させているが、それでも苦しい。

けれどもこれは今の私にとって

必要な症状なのであるから、

そのまま受け容れたいと想っている。

少し心身が弱っているので

直ぐ疲れて食べたくなくなり

戻してしまうが、

食べている時間だけは何も考えなくて済む

という力は私にとって助けになっている。

その事実をきちんと把握するべきであろう。







この2日間、21時近くまで

眠る日が続いている。

どうしても寝床に就く時間が

昼前になってしまい、

お薬も効き過ぎているのであろう。

また、ゆっくりと眠れるのは

母がこの1ヶ月、少しお仕事の量が

減っていて家に居る時間が

ちょっと長くなり安心感を

覚えているからであろう。

私1人であったら、

深い哀しみに溺れてしまい、

成す術がなかったであろう。

ゆっくりと水深の深い所から

引き揚げてくれているのは

母の優しさや力があってこそである。

また、このブログで出会った皆様にも

本当に感謝している。

毎日、凄く凄く温かいお言葉と共に

優しい励ましも頂き、

とても救われている。

辛い時は周りの事が見えなくなってしまい

1人暗闇に迷い込んでしまうが、

今こうして胸の中に生き続ける彼女と一緒に

生きていこうと想えるのは、

皆様のお陰である。

心から感謝を申し上げたい。







泣ける時は、我慢せず泣くようにしている。

それが弱い事だとは想わない。

あるがままで居る事に、抵抗は無い。

以前の私であれば、多分凄く自分を

責め抜いたであろう。そして弱い自分を

罵ったかも知れない。

でも今は、泣く事が必要なのであるし、

食べる事、嘔吐する事

生きていく上で必要なのである。

だから自分を酷く責めたり卑下したり

しないようにしたい。

こうして温かい方達のこころに

包まれているのであるから・・・。







生きているだけで良い。

生きていてくれているだけで嬉しい。

命はそれだけ尊いものであると痛感している。

辛くて苦しくて、生きる事が虚しくても

逃げ道に『死』を選ぶのはやめたい。

他にも沢山逃げ道は作れる筈であるから。

摂食障害やうつ病等を抱えていると、

どうしても何もかもが厭になり

「死ねば楽になるのではないか・・・

 そして周りに迷惑をかけずに済むのではないか」

といった考えが頭を駆け巡る。

しかし、それは周りに無力感と哀しみを

遺してしまうだけであり、間違いなのかも知れない。

この無力感と哀しみは、未だ私のこころを

侵食しているが、彼女の事を忘れないという

志を強く持ち、共に生きていきたい。

きっとまだ傍に彼女は居る筈であるから・・・。

焦らずゆっくりと自分の身体の調子も

整えていきたい。





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Last updated  2007.03.08 23:39:17
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