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カテゴリ:摂食障害
いつまでも、いつまでも
眠れる気がする。 今夜こそは母に迷惑をかけないよう 早く起床しようと想っていた。 しかし、強いお薬を服用しなくても 身体はとても怠いので 結局22時まで眠っていた。 また、母が苛々すると想って 急いで支度しようとしたが、 蒲団の中から抜け出せないほど 寒くて、しんどくて 頭はぼんやりしていた。 コンビニばかり行っていると、 私のお財布が財政破綻 しかねないので ジャ○コへ連れて行ってもらった。 過食と嘔吐さえなければ、 私は存分に眠る事が出来るであろう。 しかし、食べ物が無いという事は 物凄い不安を呼ぶので、 買いに行かざるを得ない。 あんなに苦しくて惨めな想いをして 食べ物を詰め込む自分を 想像すると、本当にうんざりする。 けれどもそのお陰で生き延びられている。 無我夢中でいれば、そんな自分を考えずに 済むのであるが、 どうしてもふと我に返るときがあり、 「私は一体何をやっているんだろう・・・。」 と途方に暮れる。 『千と千○の神隠し』に登場する “顔なし”が抱えているもの。 それらを摂食障害を罹患している 私達は抱えている場合が多い。 『寂しい』 『心細い』 『哀しい』 『虚しい』 『辛くて苦しい』etc... これらの感情は、如何ともし難い。 健康な人であれば、健康的な行動によって それらが何であるか、私には見当も付かないが 解消できているのかも知れない。 また、これらの感情は、 病気を患っている人々よりも 薄く、気付かないものなのかも知れない。 しかし、私はこれらの想いを強く強く 感じて、胸に痛いほど響いている。 この頃、母と会話を交わす事も 少なくなってきている為か、 膨張気味である。 それを私は、食べ物に救いを求め 麻痺させる様にしているのであろう。 ただ、今日、車に乗り込む前 母と一緒に夜空を仰いだ。 星が一面に広がっていて美しかった。 寒いので余計、空が澄んで見えた。 その美しさを共有できただけでも 私は嬉しく想えた。 さりげない、ちょっとした事が、 私には嬉しく感じられる。 ジャ○コでは、カゴの中に食べ物を 入れていく度に、虚しさが増していった。 「全ては食べて吐くものなんだ・・・。」 と考えるだけで辟易する。 なるべく安いものや、半額シールが 貼られてあるもの、安い野菜などを選んだ。 冷凍食品はかなり安く売られてあるので、 それもカゴの中に入れた。 此処の所変化しているのは、 何年か前までは、甘い菓子パンや 甘いチョコレート菓子等 甘いものばかり 購入していた。 しかし、最近では お酒のつまみになるような しょっぱいもの・・・スナック菓子も 塩辛いものや、即席ラーメン、 お惣菜も酸味があるもの、 お漬物なども購入する。 唐辛子による辛いものは苦手なので 避けているが、味覚も変わってきた ようである。 とある本で、 『甘いものを過食するのは、母親の愛情を欲しているからである』 という文章を読んだ。 今の私は、母の愛情がたっぷり 入ったミネストローネのスープを 摂取する事が出来ているし、 母の優しさ、温もりを感じる事もある。 今はお互いすれ違いの生活を しているので、会話をする機会が ぐんと減ってしまったが、それでも そこに居てくれるだけで私は安心する。 まだまだ母に対する“恐怖感”は 消えた訳ではないので、 機嫌が悪いと私は怯えてしまう。 母との関係は、今再構築の途中なのであろう。 だから、焦らず温かい関係を築いていきたいと 想っている。 『睡眠障害』・・・。 これは、子どもの頃からあった。 お蒲団に入って何時間経っても眠れなかった。 小学校でのストレスもあり、 家では母から打擲のある躾があり、 落ち着けなかった。 お蒲団の中で1人泣く事が多かった。 小学3年生の時は、担任の女性教師が 妊娠中であり、いつもカリカリしていて よく忘れ物をする女の子に対し、 体罰を与えていた。 それを間近で見ていた事もあり、 恐怖で学校へ行く時間になったら 酷い腹痛によって動けない日もあった。 しかし、私が小学生の時代は 登校拒否だとか、不登校だとか全く 認められないもので、お腹が痛いことも 「どうせ仮病だろう」と決め付けられて 無理矢理登校させられたものである。 その教師は、やがて産休に入り 新しい先生がやってきた。 その先生はとても優しくて、調子を悪くしていると 保健室へ連れて行ってくれたり、 体育を見学しているとそっと 暖かいコートをかけたりしてくれた。 そんな温かさに触れた事もあり、 私は学校で過ごしやすくなった。 しかし、家ではまだ恐い母が居て 毎日眠る事すら辛かった。 摂食障害を発病したら、もっと 睡眠障害は酷くなった。 いつまでも食べ物の事が頭を離れず、 苦しい想いをしていた。 高校1年生の終わり、学校の近くにある 胃腸科と精神科がある病院へ通う事になり、 そこで処方された抗不安剤によって、 少しは不眠が解消されたかに想えた。 しかし、大学生になり お酒も飲むようになってからは酷くなっていった。 やがて大学の保健管理センターで 睡眠薬を処方してもらうまでは 辛い日々を過ごした。 これまでは、“眠れない辛さ” を感じていたが、今は “眠りすぎる怠さ” に悩まされている。 本当は、 眠る事とは病人にとってとても良い事なのである。 主治医がいつもそう仰っている。 だから、私は生活習慣を今一度見直し 沢山眠っても母に迷惑がかからないように しなければならない。 努力はしていきたい。 久し振りにジャ○コへ行ったが、 とても寒かった。3月も半ばであるのに、 まだまだ寒い日が続いている。 しかし確実に、春は近付いている。 朝になったら桃の木の蕾を見たい。 少しずつ開き始め、濃いピンク色の花弁を ほんの少し覗かせているのを見ると 自然と顔が綻んでくる。 今、私に出来ることは、 早めにお薬を服用して眠り、 いつもより早く起床する事である。 余り早く起きてしまうと、過食衝動に 襲われる事があるので、 適度な時間にめざましアラームをかけておいて ゆっくりと眠りたい。 不眠も眠り過ぎも辛いが、 ゆっくりゆっくり落ち着いた日々を 過ごしたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.19 00:18:56
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