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2007.06.16
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カテゴリ:摂食障害
心身共に

疲れ果てているが

いつも早い時間に

目が覚めてしまう。

5時間も眠れたら

良い方なのかも

知れないが、

きちんと処方薬を

服用していて

これだけしか眠れないのは

辛いものがある。







睡眠が足らない事で

苛立ちが増していく。

私はそれを安易に

過食と嘔吐へと

繋げてしまう。

朝だから、抑止力も

殆ど無くて

「何か食べたい・・・。」

と想った瞬間から

もうそれは始まっている。







その行為の最中、

私は何も考えないように

しているのであるが、

今日は何故か

食べている事、吐いている事

つぶさにひしひしと感じていた。

食べ物を口に運ぶ事。

咀嚼して飲み込んでいく時の感触。

どんどんと胃が膨れていく

苦しみと痛み。

吐いている時の苦しさや

息苦しさ。そして心臓がバクバクと

心拍数が上がっていくのも

感じられた。

「私はこんな苦しい事を

 何故止められないのであろう。

 こんな事をしている時間に

 もっと有意義な事が

 出来たかも知れないのに・・・。」


と頭を抱えて悩む。

好き好んでこの様な事を

している訳ではない。

でも、しないではいられないのである。


一通り終わった後、

後片付けをきちんとして

野菜ジュースとスポーツドリンクを

少量飲んで

カリウムと糖分の補給をする。

そしてやっと身体を横たえ

休む事が出来るのである。







何故、こんな苦しい事を

繰り返せるのか。

その答えは何となく分かっている。

自分が自分に嘘をついているからである。

これは、摂食障害の症状

限った事ではない。

私は小さい頃から

自分に嘘をつき続けて

生きてきたのである。

金曜日の電話診察で

主治医に発見された事実である。







小さい頃、母は怒ると

容赦なく私を打擲した。

勿論物凄く痛かった。

しかし、「痛い」なんて

言うと、その打擲は

エスカレートするのである。

母は“怒られているのに反抗したな”と

受け止めるからである。

だから私は、泣きながらも

「痛くない・・・痛くないんだ・・・

 泣いちゃいけない・・・早く涙を

 止めなければ、お母さんは

 もっともっと怒るから・・・。」

と自分に言い聞かせていた。

時が経つにつれて

条件反射でそう想うようになり

耐えていた。

自分に嘘をついて。

一旦嘘をつくと、

そのハードルは低くなる。

だから、どんどん自分に

嘘をつくようになり、

最早“誤魔化し”の範囲では

なくなっていった。

やりたくない事でも

母に命じられたら何でも

引き受けた。

辛い時もそれを隠して

笑っていた。

泣きたいほど哀しい現実に

直面しても泣かなかった。

そんな些細な事から

自分自身のこころに

嘘をつくのは当たり前と

なっていった。







無論、自分に素直になり過ぎて

それを表に出したら

忽ち人間関係なども崩れてしまうであろう。

だから、人間は大なり小なり

自分に嘘をついている訳である。

でも、健康に社会生活を

送っている人は、

その嘘に気付いていない人の方が

多いと想う。それが普通であり

その方法で厳しい社会を

生き抜けるのである。







私は、子どもの頃から母に

「嘘をつくな」

と言われて育ってきた。

詳しい意味は、

「人を貶めるような最低な嘘をつくな」

という事であろう。

その部分で、私は人になるべく嘘をつかない。

『嘘も方便』という理由で

嘘をつかざるを得ない場面もあるが

決して人を貶めるような嘘は

つかないよう気を付けている。

人を貶めるなんて最低な行為だと

想うからである。

けれども自分に嘘をつくのを

止める事は出来ない。

そして、それに対しても罪悪感を

覚えている。

「何れにせよ嘘をついているんだから

 私は駄目な人間である。」


という想いが内在しているからである。

思い当たる嘘として、

上に記した摂食障害の症状

出ているときの自分の状態が

大部分を占めている。

また、辛いのに何でもない振りをして

母とお話をしたり、

哀しいのに笑ったりしている。

辛いのなら辛いと受け容れたら良い。

哀しいのなら哀しいと泣けば良い。

でもそれが出来ない。

母と2人の生活の中で

自分の感情に対して素直になったら

何もかも打ち壊してしまうのではないか

という恐怖があるからであろう。







自分に嘘をついている事。

それにどんな事情があれども

心苦しい事には変わりない。

だから私は、

過食と嘔吐等の行動で

己を苦しめて

打ち消そうとしている部分がある。

そんな事をしても

打ち消せる訳はないが、

この行動によって

雁字搦めに自分を縛りつけている

棘の蔦の痛みからは

一時、遠退いていられる。

その場凌ぎに過ぎないのであるが・・・。







朝、惰性で過食を始めたのであるが、

まだ寝惚けた状態であった為、

加減が分からなかった。

結局、胃に痛みが走るまで

詰め込んで吐いたら、

吐血してしまった。

この頃、頻繁に吐血している。

喉が切れた訳ではないので

きっと胃壁が傷付いているのであろう。

一応、胃の粘膜を保護する

作用があるものと

胃酸を抑える作用があるもの

2種類の胃薬は服用している。

そして胃潰瘍に作用する

漢方薬も服用している。

それで何とか痛みは治まるが、

同じ行為を時間を余り空けず

繰り返すので余り意味がない。

久し振りに昼2回目の

過食と嘔吐はしないで済んだので

身体が軽かった。

スーパーへ行く為、外に出て

深呼吸をすると

昼間凄く蒸し暑かったのが

信じられない位

涼しく心地良い風が

頬を撫でていった。

『嘘』に関してはもっと

考えを深めたいものである。

無理をしないようにと努めても

無理をしている自分があるように

それは難しい問題であるような

気もするが、

リラックスできる時間だけは

大切にして

過ごしたいものである。





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Last updated  2007.06.16 21:10:26
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