久し振りに。
実は、私は小学5年生の頃から観月ありさに注目している。所謂ファンである。子どもの頃は彼女の出演するTV番組は必ず録画していたし、TVに齧りついて観ていた。ファンになって彼女の事を知っていく内に、彼女も辛い境遇の中育ってきたと言う事を知った。つい何年か前に彼女の母親は逮捕され起訴されている。しかしそれは初めてではなく、彼女が小学3年生くらいの時にも同じ事があった。そして小学生の頃から長い手足という飛び抜けた良いスタイルを持っていた為に、苛虐にもあっていたという。また、デビューしてからも周りの妬みや嫉みに悩んでいたが、それを吹っ切るように必死で少女ながらに大人の中で仕事をしていた。私はそんな彼女の強さに尊敬するばかりである。私が観月ありさの事を好きになったのは、丁度両親の喧嘩(とは言っても父が一方的に母を怒鳴りつけ詰るもの)が酷かった時であった。そんな中、顔が凄く小さくて手足が長く可愛い彼女をTVで観た。そのスタイルに憧れたと言う気持ちも強いが、大人の中で1人頑張っている姿がとても印象的だった。そして『放課後』と言うドラマで完璧に彼女の虜となった。その間に私の家の家庭環境も劣悪化していき、父との家庭内別居が始まっていた。でもどれだけ辛くても、TVの中の彼女を観る度、元気付けられ癒された。暴露すると、私は母親の自殺未遂を目撃してから自分もすぐ後追い自殺出来るように、首を吊るロープをベッドに隠していた。どのようにしたら首吊りできるのか、シミュレーションして一瞬気が遠くなったこともある。しかし、母は今の恋人とその頃に出会い、離婚への準備を着々と進める為にパートに出て働いてお金を貯めたり、協議離婚する為に家庭裁判所に足繁く通っていたりした。その姿を見るのは子どもながらにとても悲しく辛かったが、それを慰めてくれたのはTVの中の観月ありさであった。だから、彼女には随分助けられた。私が中学、専門学校、高校へと進む間も自殺を考える事はあったが、その度に彼女主演のドラマが始まったり新曲のリリースがされたりして自殺延期を余儀なくされた。また、一番希死念慮が強かった大学生の時もタイミングよく彼女のドラマが始まると言う情報を知り、「これを見届けるまでは」と全てを先延ばしにした。閑話休題。今日は、久し振りにDVDを購入した。勿論去年公開された映画『鳶がクルリと』である。正直、今の私は酷い抑うつ状態なので映画を観る気力などないのであるが、映画館に観にいく事が出来なかったので、今日これを購入して少し心が浮上した。そしてその購入した本屋に寄ったついでに好きな作家の文庫本が発売されていたので、それも購入した。何とか最近は活字を読めるようにはなってきている。以上に述べたように、DVD購入という少しばかり嬉しい出来事があった。そして楽しみも出来た。勿論こんな浮上した心はすぐ真っ逆さまに『鬱』の悪魔に支配される。けれども、今日はいつもと違った行動をしたことで、少しは心が楽になったような気がする。ただ、雨が降っている事で体調が芳しくなかったが、楽しみが1つ増えたことは素直に喜べたらと想う。今日の出来事ではなく、戯言になってしまったが、きっと私は彼女が芸能界をやめるまで隠れファンでいるであろうと感じる。私が子どもの頃、彼女によって救われたと言う事実がある限り。