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カテゴリ:恋愛
S.O.S. Evelyn De Morgan ( 1855-1919) [ 女流画家 ] 1. 赤の女王の秘密 赤の女王とは、ウィ-ルスの事であるが、この女王が人を殺す方法は 2種類ある。 エボラウィ-ルス型とエイズ型である。 前者はドラキュラのような吸血鬼タイプで、出血性の殺人ウィ-ルスである。 このウィ-ルスに感染すると10日ぐらいで死亡する。 サ-ズ、鳥ウイ-ルス等、危険度4クラスのウィ-ルスで、ワクチンはない。 接触しないように隔離するしか方法がないのである。 致死率50%以上の確率である。今後この型のウィ-ルスが女王の兵士として姿を現す。 これに対して、完全な殺人を意図するのがエイズウィ-ルスである。 感染してから数年から数十年を経て、ようやく身体の異常に気づく事になる。 ウィ-ルスが身体に忍び込むと、100%殺人に成功する。 人類滅亡を意図したウィ-ルスである。 2.女王の起源 我々全ての生物は、38億年前にできあがったDNA生物である。 あらゆる生物は、DNAを遺伝子としている。 ウィ-ルスは、DNAの酵素が1個多い生命体で、 40億年前から存在する最古の生命体である。 ウィ-ルスの遺伝子をRNAと呼び、この遺伝子情報を 元にDNAが作られたのである。 女王のRNA遺伝子は、化学的にもろく、ちぎれやすい。 DNAの2重ラセン構造と異なって、1重である。 そのため、突然変異が簡単に行われる。 突然変異のスピ-ドの早さは、驚嘆すべきである。 この早さこそが、女王の命である。 2.赤の女王の構造 全てのDNAの生き物には、細胞がある。 ところが、ウィ-ルスには、細胞がない。遺伝子をタンパク質の殻で覆っただけの 単純なかたちをしている。 自己を複製する遺伝子を有していても、単独で増殖出来ない。 このため、感染者の細胞に入り込んで、宿主の身体の中で増殖する。 女王が、細胞の中に侵入すると1000倍のスピ-ドで突然変異を起こす。 ワクチンは、この変化に対応出来ないのだ。 黒の王が出す抗体が、赤の女王の本体をとらえられないのである。 3.黒の王-免疫細胞 人間の身体には免疫力がある。この免疫力のことを仮に、黒の王とよぶ。 免疫は、10億個の抗体を有すると言われている。 簡単に説明すると、免疫は、自己と非自己を区別し非自己に対して、 様々な兵器を使っ殲滅を計る。 この指揮をしているのが黒の王である。 ところが、エイズウィ-ルスは、免疫細胞の中に入り込んで 遺伝子情報を書き換えてしまう。味方の細胞の中に、敵が忍び込んでくる。 免疫細胞をこわしながら増殖を続けるエイズウィ-ルスを殺すことは、 至難のワザである。 この女王の兵士に勝利する方法の1つが、遺伝子治療である。 4.殺人ウィ-ルス・エボラの殺害方法 1976年、アフリカ・ザイ-ルのエボラ川流域の小さな村で、 1週間ほどの短い期間で、骨と骨格をのぞいた体内の至る所から 血液が流れ出し、臓器がどろどろに溶かされて、人が死んだ。 エボラの登場である。 1995年、ザイ-ル中心部で大発生。軍隊が住民を隔離。 エボラは、体内に入ると、わずか2日間で100万倍に増殖する。 潜伏期間が短いために、感染源を突きとめやすく、隔離する事で 制圧可能である。しかし、もともとの宿主がわからない。 未だ謎のウィ-ルスである。 サ-ズの場合は、宿主がハクビシンと言われている。 宿主がわかれば、対策もある。 5.鳥ウィ-ルスについては、現在、鳥から人への感染のみであるが、 突然変異を起こし、人から人へと感染し始めると、 スペイン風邪のように4千5千万人の死者を出すかもしれない。 不気味な赤の女王の兵士である。 つづく http://www.blogmura.com/ にほんブログ村ランキング・ランクin! アイデア生活館 http://koyo.tsubomi.net/idea http://koyo.tsubomi.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 16, 2005 07:07:44 AM
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