オールアマ囲碁団体戦に出てまいりました。
5人団体戦のオールアマ囲碁団体戦の無差別級に、例によって座布団抱えて県内の他の強豪たちとでてまいりました。他の選手の皆さんは前日から東京入りしていたようですが、私は所用で朝から長駆電車乗り。4,5年ぶりくらいに会うような人がうようよいて、改めて疎遠になっていたなぁと思う次第であります。なぜか同業者にも会いましたが(笑)さて、私は三将に座りました。うちのチームの主将は阿含杯でプロ撃破の経験者。副将・三将(私)は県代表経験者。四・五将も負けず劣らずの強豪で、関東一部リーグで十分戦えるでしょう。しかし、これで勝てるとは限らないというよりトップ級を相手にするとこれでも手薄かもしれないのがオールアマ無差別という世界です。んま、優勝取りに行くというよりは真剣勝負の楽しみを味わうということなので、勝敗はおまけ程度なのですが。1局目から優勝候補筆頭、Dream Fujitsuチームと当たりました。(というか今回も優勝してました)主将は元アマタイトルホルダー、副将は学生タイトル複数回、三将はその名轟く代表常連・・・とどうやったらこんなに集まるんだという強豪チームです。相手の副将が私を見てちょっと驚いていたように見えたのは気のせいでしょうか。当然私は序盤から形勢は芳しくなく、白のこちらはペッシャンコの状態になってしまいます。更に地合の均衡を守ろうと荒らしに入ったところ強硬な反発を招いてしまい、手厚く押し切られるコースに。…と思いきや打ち過ぎに噛みついたのが功を奏し中央に特大のポン抜き発生。その後も時計を叩き合いながらヨセあいになりましたが、結果はまさかの盤面ジゴ(筆者白)。私以外は枕を並べて討死し、結果は1-4でしたが、この勝利はかなりほめられました。2局目はジャンボにも出ていたチーム。1局目で力を使い果たし、序盤から意味の分からない手を打って形勢は投了もの…だったはずなのですが、無理に石を取りに来たので逆に周囲の石をごそっととってしまい大逆転。更には追加で大石を取ってケリをつけました。チームは5-0で全勝。3局目の相手は前高校チャンピオンを主将に擁する、うちの県のK庭囲碁道場…選手全員私と打ったことありますというかうちのチームも半数近くそちらの道場出身です。当たるのが決まった瞬間皆さんえーっという反応でしたね。なぜ東京に行ってまで彼らと当たるのでしょうか。私の相手は過去アマ本とか世界アマとかでも対局したT田さん。今度囲碁でも名門な大学に進学するのでそちらも楽しみにしましょう。チーム全体で見ても、メンツ的にかなりいい勝負、自分のところ勝負?みたいな感じでした。どうも相手の石運びが序盤からイマイチ不自然で快調にこちらがポイントをあげて地合差を広げていくのですが、調子に乗りすぎたのかこちらの石が死にそうになりました。ごちゃごちゃやっていくうちに何だかしのげてしまったので、無事にふりきりました。副将は普通に圧勝、四将は揺れ動く形勢の針を引き寄せ、五将が負けたのみの4-1で終わりました。4局目の相手は見るからに若手ばかりの方々。詳細なプロフィールは聞かなかったのですが、皆さん元院生とかそういう方々でしょうか?個人的に全勝賞がかかっていたりもした(後で全勝賞の中身を知ったらまいっかという気になったのはナイショ)のですが、正直体力的に限界でした。(体力があれば勝てたかは別問題ですが)中央を囲っていくような碁になりましたが、どうも囲い方に失敗した臭く、ヨセでも損を連発して盤面でも足らず(筆者黒)。チーム全員バタバタと敗北してしまい、まさかの0-5。チームは2-2、私個人は3-1(チーム内個人勝敗10-10、3-1は私一人)となりました。まあ、私としては気を吐いたと言えるんじゃないでしょうか。もちろん全勝できればそれに越したことはありませんが、人外魔境にも近いオールアマ無差別級でそれは望み過ぎというべきでしょう。私は大学時代、学内リーグで全く勝てず、補欠で打ったことが2,3局あった程度だった(当然、優勝争いが絡むような対局とは全く無縁)ため、これまでたくさん観戦記を書いていながら、5人団体戦で修羅場な対局者の立場を味わったことはなかったりもします。今回は、まだ勝敗はそこまでこだわっていなかった気がしますがそれでもかなり緊張したので、優勝行くぞー、オーみたいなチームだとどんくらいのプレッシャーがかかっているのか、あんなに見てるのに未だに想像もつきません。それと、観戦記も書きながら選手やって好成績だった人たちも複数名いたので、どれくらいすごかったのか、と改めて実感しましたね。最近碁の方はかなり好調ですが、今年大会に出るかどうかは正直なところ微妙です(そもそも都合つくか不明ですし)。んま、楽しんでやっていきましょう。