ウチューのトチュー ～ 池田モノリス

[第2章-1968～スカスカでおセンチな三日月] カテゴリの記事

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  地下鉄ギンガ線 ～ ソラのリスカ（２）

  村上春樹～１Ｑ８４ BOOK３ 公式サイトに、池田モノリスのイラスト掲載中 新潮社＞村上春樹１Ｑ８４＞Ｑの世界＞発表月で探す＞2010年4月の発表作品＞探す＞４月２日のＱをクリック ≫新潮社公式ホームページ～Ｑの世界（２０１３）地下鉄ギンガ線 ～ ソラのリスカ（２）一体、誰が覚えているのだろう？ これは、２００９年８月２８日に書いた 「第２章・スカスカでおセンチな三日月」 (２０１２)地下鉄ギンガ線～ソラのリスカ（１）の続きです。 ＊ここは多分…1970年前後のTOKYO～地下鉄トーザイ線？神楽坂あたり。 ドックン、ドックン。真っ赤なベースの音。 シド・バレットは、もう歌わないの？ シューッ、シューッ、シューッ。木星探査機の中じゃ コトバが分解し出して HALが怖いよ怖いよ！って壊れていったって。 ケバケバ、スカスカ。 恐竜みたいな名前のバンドが コーク・スクリュー・ヘアで 月の裏側と交信してたり。 ・ ・ ・ 僕のアンダーグラウンドにも 銀河があふれ出している。 どんな時も僕の頭の上に浮かんでいたのに。 ソラがさ、浮かぶのをサボってる。 ビュン。 何だか、宇宙とセックスしてるみたいだ。 ------------------------------------------------------------------------------------↓今日は…「海辺のカフカ」に出てくる？野方のアパートでドノヴァンの「メロー・イエロー」の訳詞に励む…モノリス。 ------------------------------------------------------------------------------------西宮芦屋研究所＆村上春樹の西宮芦屋というサイトの管理人・ムラカミハルキ探検家さんが 池田モノリスを紹介しつつ、1960年代の末、村上春樹が観たTOKYOの景色を連載中！＊ハルキとモノリスの観る景色が交互に語られる…1Q84スタイル！の1Q69～パラレル・ドキュメントになっています。（↓クリックでウィンドウが開きます）≫★連載初期★ハルキ＆モノリス～西宮・東京グラフィティ≫★最新版！★ハルキ＆モノリス～西宮・東京グラフィティ------------------------------------------------------------------------------------＜＜　第２章のまま１つ前へ　　■　　第２章のまま１つ次へ　＞＞＜＜　第５章にワープして１つ前へ　　■＜＜　第２章の始まりへ-------------------------------------------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に-------------------------------------------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2010年05月19日

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  YouTube 第２弾！～ 37年前の！新曲～ Mellow Blue [世界はまるで夢のよう]

  Mellow Blue iMonolith-----------------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０２７）　YouTube 第２弾 ～ 37年前の！新曲Mellow Blue [世界はまるで夢のよう] -----------------------------------------------YouTube 第２弾！ ～ 37年前の！新曲？ Mellow Blue [世界はまるで夢のよう] URLはコレ…エイッ！あ、下の画面上をクリックしてもYouTubeにトべます。さっき、YouTubeの第２弾をアップしました。 実は、ちょっと迷ったのですが… 曲は、Mellow Blue　[世界はまるで夢のよう] カセットのラベルには、 1973（昭和48年)8月23日、銀座ヤマハ楽器・パールスタジオで録音… と几帳面にメモしてあります。 あぁ、僕が25歳の時に作った曲なんですね…（他人事みたいですが） 確か、ヤマハのポプコン（ポピュラーソングコンテスト）の 応募のために録音したような記憶があります。 この曲は、まだ一度もネットではアップしていません。 なぜかと言うと、かなり恥ずかしいから。 聴いてもらえれば分かりますが… あまりにも！甘っちょろいのです、歌詞とか、特に声とか。 で、40年近く、段ボールの奥底に埋もれていたのですが 先日YouTubeに初チャレンジした勢いで、「公開しても、後悔しない！」スピリット で、アップしてみました。 これが、自分の本当の姿だったのだから。 映像と文章の素材は、2009年02月28日■第５章「神様は電気ギターの夢を見るか」の 第１回目の「夜を着る」 と 2009年05月08日■第２章「スカスカでおセンチな三日月」の第１回目の「ソラがウサギにツイラクするぞ 」とをミックスしたものです。 結果的に、今、僕が描いている絵日記の出発点を 再確認したようなスライドショーになってしまいました。 ３日ほど前に、初めてYouTubeに投稿してみて 自分のやりたいことが、少しだけ見えてきたように感じます。 絵と言葉と音を組み合わせた…う～ん… 「目に見える詩」のようなものを作りたいのかなぁ… って気がします。 ま、あまり深く考えず、感じたまま。 自分の衝動を空に解放できれば楽しいかな。 もし気が向いたら、勢いでも！間違いでも！ クリックしていただければ、本当にうれしいです。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞　もうすぐ？＊何かのアクシデントで、初めてこのブログへツイラクしていただいた方へ。　たいした回数ではないので、できればここ　↓ から読んでいただけると、　う～ん、少しだけ？分かりやすくなるかもしれません。 ＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年12月09日

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  YouTube スカスカ！デビュー？

  Suca Suca iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０２６）　YouTube スカスカ！デビュー？------------------------------------------------スカスカ！　YouTube　デビュー？ためしに絵日記のダイジェスト？？を、YouTubeにアップ。う～ん、初体験なのでかなり不安…リンクの貼り方も良く分からないのでとりあえずURLと画面取りのフォトをアップしておきます。本当に、これで再生されるのでしょうか？ URLはコレ…エイッ！あ、下の画面上をクリックしてもYouTubeにトべます。多分。画像にリンクを貼ってみましたが、うまくいくかどうか…BGMに流れてる怪しいロック？は…Suca Suca Sky （スカスカ・スカイ） で、その裏には…～ ボラン・モノリス・浅野ゆう子？の怪しく不思議な絆があったり？…しないか。ここから先はずっと以前に一度書いたことがある気がしますがYouTubeデビュー！記念に、更にディープに解説。-------------------------------------------------- 多分、1973（S48）年・25歳！！の頃に僕が作詞作曲した曲で、この音源は千葉のナントカ？会館でのライヴです。これは友人からもらったCD-R音源なので、詳しいデータは一切不明。ちょっとボラン入ってます。 アコギ用ギターマイクを付けた生ギターにドラム・ベース・ピアノの４人編成です。 演奏も歌も、すごく荒っぽいです。 ところどころ完全にヴォーカルの音程が外れている！ように聞こえるかもしれませんが…そういうもんです。ロックとか人生とかは。音質も自信を持って悪いです。 もしかしたら… 客席で録ったカセット音源かもしれません。 でもライブ？みたいで（そうなんですが）、リアルです。 -------------------------------------------------- で、今回のジャケ写は、これにします。 カセット・デジタル化というテーマに合わせた ぴったりの写真を見つけ出してきました。 １９７５年～週間FM別冊「録音のすべて」（も、もう、何でも持ってます）に、掲載のちっちゃな写真をムリヤリ、拡大！…したら訳の分からん画像になってしまいました。 なんと…「カセットテープ１２種類とテープデッキの相性テスト」の 特集ページで、池田モノリスのライブを収録し 音質検証データ音源として使われてしまっています。 混沌の７０年代です。 何が起こっても未来は来るのです。とどめとして… この号の表紙は １５歳の！！浅野ゆう子！！。 音楽も政治も、恥ずかしく方向を見失っていた時代です。何かこっちの話題の方がインパクトがあって もう僕の曲なんかどうでもいいような気もします。 が、 き、聴いてくださいっ！…で、できれば。しつこく、エイッ！------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＊何かのアクシデントで、初めてこのブログへツイラクしていただいた方へ。　たいした回数ではないので、できればここ　↓ から読んでいただけると、　う～ん、少しだけ？分かりやすくなるかもしれません。 ＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年12月06日

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  Mellow Blue ～ウチューのトチュー～ Somewhere Over the Rainbow Bridge

  Mellow Blue iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０２４）　秋の「表紙＆タイトル」改訂！------------------------------------------------最初は多分、小学校の夏休み、ウサギ当番の朝。 次が、中学校のプールで２５ｍ潜って浮かび上がった午後。 あと、高２の時にエレキギターを初めて弾いた時だ。 生まれて初めてのヘンな匂いが、ツーンとして 息が詰まりそうになってドキドキした。 だけど、すごく気持が良くて、まぶしいくらい。 青空がエレベーターみたいに落下して 脳が空の彼方に突き抜けるようなスピード感。 それが不思議で不思議で仕方がなくて 一体何だろうと、ずうっと考え続けていたら 僕はもう６１歳になった。冗談じゃない。 その匂いときたら、今じゃ空気みたいになって、 コンビニの弁当売り場の脇や、外付けハードディスクの裏から 電力会社の鉄塔のスキマを抜けて、あたり一面を覆い尽くし 空にまで広がっている。 匂いの正体が知りたくて、この絵日記を描き始めた。 ２年ほど続けてみたら 何か、匂いとキスくらいならしてもいいか…って。 で、秋の！表紙＆タイトル、ちょっと改訂。 ブリッジのポーズが、なかなか上手く描けなくて 時間がかかってしまったけれど。 背伸びして観たり、 そっくり返って魂の角度を揺らしたり、 １Q Rock ! You の彼方からもう一度覗いてみたり。 あ、明日に架ける橋って、 「オズの魔法使い」の虹と同じカタチかもしれない。景色は言葉で違う色になる。今、僕の前に広がるウチューの匂いを 京浜東北線や光熱費を吹っ飛ばすくらい 死ぬほど思い切り吸い込まなきゃ。 匂いの正体を絶対知りたいから。 すごく悔しいから。 もうウチューとセックスしたって構わない気がする。 ------------------------------------------------この日記と、2009年10月15日■第２章「スカスカでおセンチな三日月」の（２０２１）百億のアンモナイトとをミックスして Suca Suca Sky～スカスカ・スカイ というスライドショーをYouTubeにアップしています。■Suca Suca Sky～スカスカ・スカイ＊画面上をクリックするとYouTubeへ！------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＊何かのアクシデントで、初めてこのブログへツイラクしていただいた方へ。　たいした回数ではないので、できればここ　↓ から読んでいただけると、　う～ん、少しだけ？分かりやすくなるかもしれません。 ＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年11月08日

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  千億のエレキギター

  Suca Suca iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１９）　千億のエレキギター------------------------------------------------千億のエレキギター晴れたら なんてまぶし過ぎる ウワのソラのステージで シカトするくせ 風は時々 壊れたアンプみたいな 僕がジャマで ツイラクして 轟音ノイズで 脳ミソをカキ混ぜて グヤトーンの エレキギターみたいに いんちき感電させる カンドーより コーフンだって ハードロックの腐ったような 卑怯者のソラ ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年10月06日

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  百億の電気ナイフ

  Mellow Blue iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１８）　百億の電気ナイフ------------------------------------------------百億の電気ナイフ東京タワーは 電気ナイフみたいに １９６９の天井を塞ぐ セカイを 百億回突き刺すけど 屋根裏じゃ ２００９のソラが 千億回の大あくび タワーも 僕も 多分ローズさんも みんな死ぬほど本気なのに ソラは コーフンもできない 意気地無し 爆発して消えちまえよ もう一度 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年10月04日

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  東京タワーの片想い

  シルバーウィーク中にウロウロ出かけていたら 風邪をひいて、ちょっと倒れたふりをしてみました。 新型インフルじゃなかったけれど ６０年代型ハシカ？に再感染したかもしれません。 あ、新橋の景色をずうっと放ったらかしたままだ。 ヤッホ～！　東京タワぁ～～！ Mellow Blue iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１７）　東京タワーの片想い------------------------------------------------東京タワーの片想い浜松町の駅が見えてきた。 「ほら、あそこ。 駅前のビルの渡り廊下みたいなところ。 会社が終わった後は、 誰も通らないのよ」 脇の階段を上がると 「わぁ、貸し切りの屋上」 二人でコンクリートの台に腰掛けて 空にぼーっと心を放り出す。 東京タワーがキラキラとんがっている。 「あのタワーって一人ぼっち。 この時間だけに住んでいるわ。 明日になったら、どこを探しても この景色はもう見つからない」 そんなの、困る。 東京タワーのおかげで せっかくローズさんとデートできたのに。 来週になったら、もしかして 恋人同士になるかもしれないんだよ。 ブルブルって タワーがちょっとだけ震えてる。 「このまま、学校がなくなったらさぁ… あの３階の教室とか、白板とかも 一緒に消えちゃうんだよね」 「でも、もしかしたら、どこか別の時間に 同じ教室があるんじゃない？」 「その教室の誰かの… 新しいスケッチブックの中で 今日の続きの絵が始まる？」 ビリビリと、東京タワーは ソラと交信を続けている。 きっと僕らの景色を吸い込んで どこか遠くに発射しているんだと思う。 「そうだわ、私たち。 どこか別の時間ですれ違った時のため、 合い言葉を決めておかなくちゃ」 「合い言葉？」 ローズさんの唇が 僕の質問を塞いだ。 「あ」 柔らかくって息が出来なくなる。 ウェーブした髪の茶色い香りが 僕の頭の中に染みこんでくる。 「この匂いが、合い言葉よ」 「匂い？」 「東京タワーだってソラにキスしたいの。 ウチューは匂いで出来ているから ソラをクンクンかぎたいわ」 ローズさんの赤い唇は 言葉も迷子になってしまう ちょっぴり湿ったドアだ。 「じゃ、私、帰る。 ここからモノレール」 大学はロックアウト。 デザイン学校は閉校。 ローズさんはモノレール。 また出口がなくなった。 早く、早く、早く。 僕は入り口と出口を 見つけなきゃいけない。 東京タワーだって…きっと、今夜は ソラとセックスしたいんだって思う。 別れ際にローズさんが聞いた。 「ねぇ、モノリス。 私って、先週… 本当に、いた？」 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年09月26日

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  信号無視の時間がパンくずみたいにダンスするカフェオレの夜～日比谷パラレルワールド

  Dance Dance Dance iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１６）　信号無視の時間がパンくずみたいにダンスするカフェオレの夜------------------------------------------------信号無視の時間が パンくずみたいにダンスする カフェオレの夜～日比谷パラレルワールドキュウ～ン。 救急車がサイレンを撒き散らして走り抜けるから 夜が急停止する。 「ねぇ、モノリス。 この西新橋の街って一体、 誰が観ている景色なの？」 え？ローズさん、意味分かんない。 クション。 僕がクシャミしたら、 「次の信号機の…赤と黄色と青。 先週と順番が違ってない？」 不意を突かれたソラが 歯車を二つか三つ空回りスキップさせて うろたえる。 「ほら、向かいのサンドイッチ屋で伝票を書いている女の子。 先週は…左手でボールペン持ってたでしょ？」 バスケ選手みたいに背の高い彼女…あ、右手でサラサラ。 「この景色が住んでいる時間って、もしかしたら 先週とは別の時間だって思わない？」 僕は毎週月曜と木曜、同じ地下鉄にはぁはぁ飛び乗って いつもの学校で絵の練習して 西武新宿線のアパートの変わらないドアに辿り着く。 今、信号が変わった瞬間に思い出した。 木曜日にいつも地下鉄で背中合わせに出会う ポニーテールのネコみたいな女のコ。 シャンプーが、いつもと別の匂いだった！ ローズさんは、赤いミニでポーンって、 絡まってくるサイレンやチラシと一緒に ソラを蹴飛ばす。 「ウチューって、多分 バラバラよ」 そうだ、地球の軌道は今日 先週より３ｃｍほどズレていた。 だから、大隈講堂の上空に 飛行船が浮かんでいるのが見えた。 「毎日、新しい時間がどんどん生まれて そしてね… 次々と死んでいくの」 ミュージックライフだっけなぁ…ピンク・フロイドじゃね、 シド・バレットの心が壊れちゃったから 代わりにデヴィッド・ギルモアが参加するみたい。 「でも、時間っておたがいに知らんフリするのね。 ウチューって全然やさしくないわ」 新しいアルバムの「神秘」ってすごく長い曲で、 全然歌が始まらなくて、最後に ギルモアだかウォーターズだかが、叫んで終わっちゃう。 シドって、一体どこに行きたいんだろう？ 「だから、今夜の日比谷通りも セカイに気づかないで浮かんだまま。 また今日が閉じてしまうわ」 タイヘン、タイヘン！ ローズさんは、少しだけ 夏休みのプールの匂いがする。 「例えば…遠い未来の絵描きさんがね、 彼がいつか探しにやって来る記憶。 その時間が、今、私たちの前で 迷子になってるみたいで… すごく心配なの」 東京タワーがぼんやり光っている。 もう浜松町の駅のそばだ。 「夜ってカフェオレみたい。 ビルの窓明かりやクルマのライトが ミルクみたいにグルグルかき混ぜられて 闇を薄めるから」 「ねぇ、ローズさん。僕達、 初めて会ったの…いつだっけ？」 -----------------------------------------------物語は勝手にどんどん駆け出していきます。 …あ、実話！なので止められないのです。 だけど、絵とか写真が追いつきません。 文は速し、芸術はノロマ。 何か以前の日記で見たことがあるような写真が… それは幻覚です。 夏バテに注意してください。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞　＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年09月10日

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  運動会のジュリーとか、弁当屋のオカズとか、エレキベースとか、気まぐれウチューのナイト＆デイ

  Night & Day iMonolith-----------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１５）　運動会のジュリーとか、弁当屋のオカズとか、 エレキベースとか、気まぐれウチューのナイト＆デイ -----------------------------------------------------運動会のジュリーとか、 弁当屋のオカズとか、エレキベースとか、 気まぐれウチューのナイト＆デイ 「お金、どうしてんの？大学とデザイン学校」 「仕送りが少しあるけど、足りない。 いろいろバイトやってるよ」 「先週さ、スター紅白運動会の受付やってたら ジュリーが来て、ゼッケンと鉢巻きを渡した。 テレビで見るよりもっともっと 細くて、ちっちゃくて、女の子みたい…」 入学式の日に、正門の横の電柱に 「テレビのエキストラ募集！」ってあったから 電話して、次の日からバイト。 最近ADみたいな仕事もまわってくる。 アパートの裏の弁当屋で、週に１回か２回 明け方にオカズ詰めてるし 時々だけど所沢のナイトクラブで 真夜中に４時間くらい バンドでエレキベースを弾いてたり。 「あ、ローズさん、ちょっと待ってよ」 ローズさんはウワの空をスキップしながら どんどん先に飛んで行っちゃう。 まるでパタパタ羽が生えてるみたい。 「ねぇ、夏って、こんなにスキマだらけ。 明日とか夢とか、イノチや、人生なんかも サラサラ…ほら夜にこぼれちゃう」 空気も少しそわそわ。 ローズさんの長いウェーブを ウズマキにして夜をかき混ぜる。 「チクチクして、もう死んじゃいたい風。 こういう夜を、青春って言うんでしょ」 「分かんないよ、そんなこと。 う～ん…僕は５月に２０歳になった… ただ、それだけ」 ローズさんとくっつきそうになると 髪がとてもいい匂いがするから 僕も心臓や言葉がドキマギする。 自分の中で勝手に細胞分裂が続いて それに合わせて僕の衝動が 電気ドリルみたいにぐるぐる回転している。 だから、まわりの景色もびっくりして 目を回しているだけだと思う。 「私、リボンの騎士のあと、ウランちゃん、 今は、宇野亜喜良が大好き」 「僕は春に上野の美術館で ロートレックと藤田嗣治を見て、 夜間のイラスト科に決めた。 衝動って言う名の運転士なしの電車… 都電荒川線よりうんと速い、あはは」 「私たちのせいじゃないわ。 きっとウチューが思春期なんだって」 日比谷通りの先には東京タワーがあって そいつは、未来に突き刺さっていたりするんだろうか。 それともテレビ電波のスキマでこっそり 過去と交信していたり。 「僕ね、幼稚園の頃、長崎に住んでた。 グラバー邸から海を写生していて時、 外人のおじさんにすごく誉められたから…。 きっと大丈夫だと思ってここに来た」 もう夜にくるまって夢見る時間なのに 星でチラチラ照らされて恥ずかしがって ツイラクしたいのか、浮かんでいたいのか。 ソラは気まぐれで、付き合いきれない。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年09月06日

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  COMとか、ガロとか、ケネディとか、ミック・ジャガーとかゴトゴトうるさいトンネルの中

  Suca Suca iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１４）　COMとか、ガロとか、ケネディとか、 ミック・ジャガーとか、ゴトゴトうるさいトンネルの中 ------------------------------------------------COMとか、ガロとか、ケネディとか、 ミック・ジャガーとか ゴトゴトうるさいトンネルの中 「さっきまでクラスのみんなも残ってたのに。 モノリス、いつも遅いし」 「あ、ソラがね、機動隊の上から地下鉄にさ…」 「待っててあげたのよ、ずうっと一人で。 私、お姉さんだから」 ローズさんとは授業中によくおしゃべりして先生に注意される。 ストーンズの新曲とか、ハレンチ学園の話とか。 あと、時々新橋駅まで一緒に帰るけど、それだけ。 ちょっと意気地無し。 「ねぇ、モノリス。東京タワー見に行かない？」 それってデート？ そうだ、ローズさんとも もう会えなくなっちゃうかもしれない。 「うん。今日は絵の練習もなくなっちゃったし」 昼間のデモのチラシが風でヒラヒラ。 ベトナムじゃ戦争がもうずっと続いているけど、 日比谷通りは放課後のキャンパスみたいに 風も光も居眠り。 新橋駅あたりからだろうか半透明の霧みたいなのが、シューッ。 あ、ローズさん、気を付けて！ さっきのソラの残りが、 地下鉄の出口で迷い子になってる。 太平洋の向こうじゃね キング牧師もロバート・ケネディも 暗殺されちゃたんだよ。 ソラなんて信用しちゃダメだから。 「浜松町近くまで行けば 東京タワーが見えるよ」 ここからだと５分も歩けば着く。 あ、５分しか歩けない？ 「モノリスって早稲田の法学部だっけ。 何でデザイン学校に通ってるわけ？」 「入学してすぐカウンセラーに 美大を再受験したい…って相談したんだ」 「バッカみたい。だって浪人までしたんでしょ」 「何か心にトンネルが開いてるみたい。 夜も昼もね、そこをいろんな電車がゴトゴト、 勝手に通るからめんどくさい」 「同じ！　私、ヒコーキ。 心臓の下あたりをいろんな色のジェット機が ビュンビュン通り過ぎていくの」 「再受験って一年も先のことだし… ってウジウジしてたら雑誌で見つけた。 手塚治虫がマンガ学校作ったって」 「わぁ！それって、COM。 確か４月号に載ってた生徒募集！よね。 私も、それ見た。 小学校の時から、ずっとリボンの騎士に なろうと思ってたの」 「僕はアトム。で、ガロ読んでから カムイになろうと思ってたけど」 ---------------------------------------------------- 最近、海馬の奥の「絵の領域」を掘り起こし作業中。 ところが慣れない仕事で、思わぬ掘削機の制御ミス… 押し入れの隅、未開封の段ボールの底に穴を開けてしまいました。 おお！これは４０年ほどまえ、多分１９６８年の遺跡。 今、日記に書いている東京デザインカレッジに通っていた頃の スケッチブックの一部を発掘。ゴホッ、ゴホッ。 懐かしさ２０％、恥ずかしさ７５％、説明不可の感動５％ 衝動はプライスレス。 夜中だし、誰も見てないし、何も考えないでア～～ップ！ （後で写真に差し替えれば済むことだし） 黄ばみとシミで、６０年代ウィルスに感染の危険があるので 必ずマスクを装着してから見てください。 …って、もう手遅れだってば。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年09月02日

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  地下鉄ギンガ線 ～ ソラのリスカ（１）

  （２０１２）地下鉄ギンガ線 ～ ソラのリスカ（１） シューッ。シューッ。シューッ。そよ風が吹き抜けていく。 何にも聞こえなくて、怖かったから 少しだけほっとした。 ヒカリのツブが蝶々みたいクルクル。 何にも見えなくて、すごく悲しかったのに 何だかうれしい夢を観てる気分。 地下鉄のトンネルにも銀河がプールのように あふれ出してくるから 僕は泳がなきゃいけない。 ドックン、ドックン。ピンクフロイドみたいに 心臓がベースを刻む。 ぬるぬると思わせぶり ゴム紐みたいなイントロ。 ねぇ、どんな曲を演るの？ 僕はストラトキャスターで何のコードを弾けばいい？ ------------------------------------------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年08月28日

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  レス・ポール氏、死去 ～ ソラ、ツイラク。ツェッペリン号、応答せよ！Part 2

  エレキギター開発者、レス・ポール氏が94歳で死去。偶然にテレビで、ニュースを観た。 ギブソンのあのギターが、この人の名前から…ってこと、 普段ほとんど忘れてるんだけど。 僕が幼稚園に入る前、１９５２年に あのエレキギターを開発したんだって。レスポールと言えば、絶対！ジミー・ペイジ。 ７０年代ロック黄金期仕様の、うっとうしい長髪に顔を埋め 異常に低い位置にギターを重そうに吊り下げて 何か、ああ、そうだ…今のアンガールズの山根クンっぽい動きで やたらにカッコいいリフを弾きまくって。 で、ツェッペリンの頃から一気にギタリストが主役になって ７０年代の学園祭とかのロックフェスじゃ、 もうどのバンドでも、延々何十分もギターソロが続いたり…。 そうだ、ちょっと前の日記、７月４日の （０００８）ジェフ・ベックと、ジミー・ペイジの、欲望。でも書いたんだけど、ヤードバーズの頃って こんなに派手じゃなかったんだけど。 とにかく一番カッコいい、ギター＆ギタリストだ、僕にとって。 レスポールをぶら下げたジミー・ペイジが。 だから、僕も飛行船が炎上する早稲田の大隈講堂に またツイラクしてきた。 池田モノリス、第６１使徒を撃破し ヱヴァンゲリヲン号からツェッペリン号へ～帰還。 久しぶりなので前回の最後のシーンをフラッシュバック。Empty Sky iMonolith------------------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２０１１）　ソラ、ツイラク ～ ツェッペリン号、応答せよ！Part 2------------------------------------------------------------ソラ、ツイラク。 ツェッペリン号、応答せよ！ Part 2 暑くて、煙が臭くて、デモ隊がうるさくって イライラしている。 頭の中が白く蒸発してくる。 大隈講堂の上で、幻の飛行船が ゴム風船みたいにパンパンに腫れあがっている。 そして、更に上空には、 スカスカの青空が、音もなく飛行しているのが見え隠れするし。ブゥン！ ロジャー・ウォーターズと ジャック・ブルースと ジョン・ポール・ジョーンズと３人が同時にEの開放弦を思いっきりはじいて 一万ワットくらいのべースアンプで フルに鳴らせたみたいな衝撃音が 背中を突き抜けた。 振り返ったら、ソラが反転した。 全宇宙よりまぶしい暗闇が突如、上空を覆い尽くす。 次の瞬間、セカイが、 靴下を裏返すようにくるりと裏返る。 ウチュウが、まるで大きなワシのように ツイラクしてくる。静かに。速く。 僕が今、ただ 瞬きをしただけなのに。 銀河がマグマのようにこぼれだして 商店街を飲み込んでいく。 早く、早く、早く！ 地下に逃げ込まなきゃ。 僕は東西線の穴の奥へ転げ落ちていく。 ソラは浮かび上がっているのか、落下しているのか？ さっき出たばかりの、夏休みの宿題の答えなんて、 もう死にそうなほど簡単だってば。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年08月14日

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  ツェッペリン号、応答せよ！Part 1

  Suca Suca iMonolith-------------------------------------------■ 空のもう半分 ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（００１０）　ツェッペリン号、応答せよ！Part 1-------------------------------------------ツェッペリン号、応答せよ！ Part 1正門前通りの商店街あたりが、絡まってる。 女子中学生のバッグの中の交換日記も、 僕の伸びっぱなしのロン毛でむれた頭の中のシナプスも。 レスポワールのウェイトレスのミニスカートの裾を 少し思わせぶりな気分がくすぐったりして 今にも何かスゴイコトが起こりそうで。 「結局、何も起こらない映画… だったけどね、欲望ってさ。 ほら、このコーラの空き缶と何にも変わんない。 プシューって刺激を喉に垂れ流したら、後はスカスカ」 エグチがプカプカ。 格好つけてハイライトで批評をふかして、むせる。 「ラストの、パントマイムのテニスで 見えないボールを打ち合うんだよ。バカみたいに。 さっき投げつけた石ころのように、はったりデマカセ。 フランスとかイギリスとかって、 マジでこんなのがアートってわけ？ で、主役のカメラマンがフッと消える… カネ返せ！だよな」 「あ、オレ、こっち行くから。じゃあな。 モノリスも、早く教科書返せ！だよ」 「エグチさ、知ってる？ ヤードバーズに残ってたジミー・ペイジが 新しいバンド作るんだって。 ドイツの飛行船みたいな名前の」 僕が別れ際に、とっておきの ミュージックライフの最新ニュースを教えたのに デモ隊の何言ってるか分かんないノイズで粉々になって エグチの耳の前で風に吹き飛ばされていった。 これって、すごいニュースなんだよ。 チキューだってブルブル揺れちゃうかもしれない。 レスポールでボリューム、フルにしてさ レスポワール（L'ESPOIR）とか、あ、希望って言う意味だっけ、 魂とか吹っ飛ばさないと、何にも見えてこないって。 ソラだって、絶対ギリギリで浮かんでるんだから。 商店街に立ちこめた紫のもやの中に… （問２） ----------------------------- Ａ．早稲田の火炎瓶 Ｂ．ジミー・ペイジの飛行船 ニュートン博士、 引力を蹴っ飛ばすのはどっちですか？----------------------------- これって夏休みの宿題？ もう暑くって、世界中が遊園地のゴム風船みたいだ。 水素ガスでパンパンのヒンデンブルク号のように、 どんどん膨らんでいる気がする。 Purple haze all around Don't know if I'm comin' up or downソラは浮かび上がっているか、落下しているか？ 大隈講堂は、ソラにキスしたいかって？ 知ったことじゃない。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年07月14日

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  ジェーン・バーキンの挑発～早稲田ノンフィクション-4

  彼女、９月に来日公演だっけ？ 現在６２歳、ショートヘアのセクシーな知性。 Suca Suca iMonolith------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００９）　ジェーン・バーキンの挑発～ 早稲田ノンフィクション-4------------------------------------------------ジェーン・バーキンの挑発～ 早稲田ノンフィクション-4「オレは、ジェーン・バーキンの方が クラクラまぶしかったけどね… オールヌード・シーン。モノリスも観た？」 江口がまだ「未経験」だってこと、僕はとっくに気づいていた。 僕もタッチの差だけど、バレないようにしている。 「当然！なんか一瞬だけだったけど、 そこだけネガみたいに反転になってた。 それでも確かイギリス映画史上初のオールヌードだもん。 で、関西じゃ翌週から、そのシーンがカットになってさ」 あの時、次の日の新聞見て心臓が止まりそうになった。 ワイセツ何とか罪で、僕はきっと警察に捕まるんだ！と。 「何だか主役の女優のこと、あんまり憶えてなかったり」 発情期受験生の連帯感だ。僕は江口に、 1970年代直前！ロックとセックスと文化の要点チェックを。 「ジェフ・ベックって、ギター弾くのはまぁまぁ。 だけど壊すのは、ジミ・ヘンほど上手くない。 だから代わりに、ジェーン・バーキンの裸が、ぶっ壊した。 ちょい役の２０歳の小娘が、映画そのものを。 僕達よりたった２歳上、スゴイよね、アハハ」 とヘラヘラ、デモを高みの見物の僕らの頭上を ノーコン学生の投石が、かすめる。 「どこに投げてんだよっ」 「何だよ！ノンポリ、こっち来いって」 デモの連中が一体ドコを目掛けて 石を投げてるのか未だに良く分からない。 ソラに投げたって落っこちるだけなのに。 僕がバッシューで的外れの小石を蹴っ飛ばしたら、 そいつが機動隊の盾にぶつかって 同じ歳くらいの隊員がこっちをにらみつける。 「あ、今から雀荘行くんだけど モノリスも、来いよ。メンバー一人足りない。 未来とか欲望とか、街中じゃなくて、意外に 雀卓の上でくるくる回ってたり…するわけないか」 「今日はムリ。今からちょっと練習がある」 「ああ、バンドの練習？ 確かモノリス、ギターやってたっけ」 「うん、最近はベースも練習してる。 あと色鉛筆とかポスターカラーもね。 今日は、夕方から新橋で絵を描かなきゃ」 大学の正門前には鉄板の塀があって 構内立入禁止の張り紙がベッタリ。 門は、入口。それとも、出口。 僕はそれを探しに 新幹線に飛び乗って西宮から東京に来たのに 車両のドアはまだ閉まったままだ。 多分、高校っていう星から、次の見知らぬ惑星行く途中。 オンボロ宇宙船の中で、 長い長い夏休みが、まだ続いている。 だから始業式の日まで 角材持ってチャンバラやったり、色鉛筆で絵日記を書いたり。 でも全然つまんなくて、この頃イライラする。 舗道の小石を拾ってタテカンに投げつけると ポーンて跳ね返って来てころころ。 僕のバッシューのつま先の前で、コーラの空き缶に体当たりする。------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年07月13日

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  ジェフ・ベックと、ジミー・ペイジの、欲望。～早稲田ノンフィクション-3

  Suca Suca iMonolith-------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００８）　ジェフ・ベックと、ジミー・ペイジの、欲望。～ 早稲田ノンフィクション-3-------------------------------------------------ジェフ・ベックと、ジミー・ペイジの、欲望。～ 早稲田ノンフィクション-3「ウオォーっ！」高３の夏、オドオド隠れて覗きに行った三宮駅前の神戸国際会館。あの入り口前の広場もヘンに蒸し暑かった。「キドータイ、カ・エ・レ・っ！」ドキドキして頭の中が汗臭いのに、体中の皮膚は生ぬるくて何だかヌメっと剥がれ落ちてしまいそうで全身が不安定になる。ジェットコースターで中途半端に上っていく、予測不能な気分だ。魂が肌から半分ムキダシになっているのに、空にも道路にも、もう景色全部にやっぱりモヤがかかっているから、ヒリヒリ痛むわけじゃない。 あの歪んだスクリーンの中と同じような匂いがして心地よく麻痺していく途中の静かに心拍数が上がっていく感じは少しはコワいけど、決してキライな時間じゃない。「モノリス、見た？ヤードバーズがダンスクラブのシーンに出てたろ。ジェフ・ベックとジミー・ペイジが、ツイン・リード！だぜ」「ああ、ベックがギターをぶっ壊すんだよ。アンプに何度もぶっつけてさ、もうカッコ良くて死ぬかと思った」 「♪ホヨーラーだっけ。勝ち抜きエレキ合戦で安岡力也が歌ってたやつ、オレはあの曲しか知らなかったけど」「それがヒットしたせいでクラプトンが抜けちゃったんだよな。コマーシャル過ぎるとかキレて。江口、知ってた？」「へぇ、初耳。って言うかFor Your Love って歌ってたのかぁ。結局アレしか売れなかったんだろ？」 「最初、ザ・フーに出演頼んだんだぜ。だけど、ギターぶっ壊しにうんざりのピート・タウンゼントが話を蹴ったんだって」「モノリスって、法学部じゃなくてさ軽音楽部に入れば良かったのに。司法試験にゃ、ロックの問題出ないし」「実はさ、入学してすぐカウンセラーに行ったんだ。退学して再受験したいんですけどって。あ、軽音楽部じゃないけどね」------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年07月04日

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  秒速、少女ｍ。～早稲田ノンフィクション-2

  Suca Suca iMonolith----------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００７）　秒速、少女ｍ。～ 早稲田ノンフィクション-2----------------------------------------------------秒速、少女ｍ。　～ 早稲田ノンフィクション-2角材を胸一杯に抱きしめて ヘルメットで心をくるんだ、少年と少女。 そのカタマリが５mほど先の正門前を 今日もうねるように転がっている。 機動隊に噛みつきそうな目つきした石ころたち。 「ね、江口さ。 ２列目の左、あの長髪のヒゲ。岸田じゃない？ クラス分けで会った頃は、どこの合唱団？ みたいな真っ白けのボーヤだったのに」 汗とか火炎瓶の煙とか、むんむん飛んできて 臭くてむせかえりそうな距離だけど アイツらは、まるで１光年先の彼方にいて、 角材と石ころで作ったミサイルを オミコシみたいに担いでいるようだ。 見知らぬ遠い星でこぼれる、ナツ。 そんな歪んだ景色が目の前で揺れている。 僕は多分、イベントの会場に来ているんだけど 目の前に紫のもやがかかっていて あいつらがどんな風にギターを弾いているのかよく見えないし 音楽もモワモワしてはっきりとは聞こえないから 少しイライラしている。 「岸田のやつ、新入生コンパの時さ 日本酒ガブ飲みしてぶっ倒れちゃって。 オレとモノリスで引きずってさ、 それが今じゃ、あれだもん」 「本当は、ただのコンパスのくせに」 「え、何？　モノリス」 って江口が聞きかえした時だ。 ビュンビュン。背中を風が吹き抜けて 金色のカケラが鼻先をかすめて飛び散った。 ステージのライトよりまぶしくて目がくらみそうになる。 セーラー服を夏でふくらませた 女子中学生が数人。 僕と江口の後ろ、舗道のスキマを ハイハットみたいに光速ですり抜けて行く。 なんだ、ナツは灰色の汗と 金色の風でできている。 「何だろうな、こういう気分って。 何か似たような映画があったよね。 え～っとさぁ、 アントニオーニの何とかっていう…」 江口がもどかしそうにつぶやく。 「ああ、何だっけ…」 僕は、灰色のウワの空を黒板代わりにして 難問を解いている最中だから。 --------------------------- Ａ．光速の宇宙船、 Ｂ．女子中学生の白いソックス、 Ｃ．ジミ・ヘンのストラトキャスター。 アインシュタイン博士、 世界で一番速く飛べるのは、 どれですか？ --------------------------- 「それ、欲望じゃない？ 高３の時、学校さぼって 三宮で封切り初日に観たから」 僕の頭の中でロンドンがスウィングし出した。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年07月03日

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  紫のけむり～早稲田ノンフィクション-1

  Suca Suca iMonolith----------------------------------------------------■ 宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス ■第５章　神様は電気ギターの夢を見るか（５０３１）　マイケル、ジミ・ヘン、モノリス ～ 流星の絆----------------------------------------------------マイケル、ジミ・ヘン、モノリス ～流星の絆キラキラ火花を撒き散らしながら 夏の銀河を流れ落ちたマイケル。 星のカケラも角砂糖みたいに夜に溶けて チキューもちょっぴり薄暗くなってしまう。 そうだ、４０年くらい前にもツイラクした。 ナイフみたいにまぶしい光が 夜を切り裂いて落下していったのを憶えている。 ジミ・ヘンっていう妖しい紫の星クズ。 あいつもマイケルと同じ、 遠い星からチキューへ落ちてきた。 腕の先からそのままエレキギターが生えていて ジャングルの豹のように牙をむき 1960年代のシッポをガシガシ噛みちぎる。 そして、魂の切れ端を咥えたまま また銀河の深い密林の向こうへ プイっ！て還って行った。 まだ２７歳の秋なのに。 あ、マイケルは１０歳くらい。 ジャクソン・ファイブでデビューした頃かな。 そうだ、ウズマキ荘は、どうなってる？ 僕のチキューの入り口、中野区・野方の。 ウサギとバイバイしてね ギザギザ！ギターを弾けたら… なんて妄想してた イグアナのギター少年は、何してる？ あの真夜中の４畳半って 本当に１９６８年の夏のカタマリ？ それとも何千年後かに、 どこか知らない星で出会うはずの 懐かしい未来の想い出？ …イマっていうミライから忘れ去られて疾走する、迷子のミライ… ★（０００５）イグアナの、ギター少年★　～　の続き。 翌日の午後、早大正門前から物語は、ぽとぽとこぼれ出します。 ---------------------------------------------------■ 空のもう半分 ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００６）　紫のけむり ～ 早稲田ノンフィクション - 1---------------------------------------------------紫のけむり ～ 早稲田ノンフィクション-1Purple haze all in my brain 第二学生会館の前あたり、 そして僕の頭の中に、 紫色のモヤが立ちこめている。 光が少しゆがんで 大隈講堂もミサイルみたい。 方向が定まらず 首をかしげたまま。 空にキスして逃げ出したいのかな？ ジューシュー。 火炎瓶の燃えかすを片付ける 機動隊員の作業を 遠くの花火大会気分で ぼーっと眺めてたら １０分ほど遅れてコンパスがゆらゆら歩いて来た。 「モノリス、ごめん。待った？ お、バリケードだらけだな 何だか七人の侍みたいですげぇ」 「こっちこそ、悪いな。 まとめて教科書借りようなんて 自分勝手で」 「あ、いいって。モノリスの アパートじゃいろいろ世話になってるし。 だけど、授業も試験も何もなし。 で、全科目レポート提出で終わり。 …あり得ないよな」 「これって、フィクションって言うか… 何かさ…幻覚みたいで、 ちょっと気持いいよね」 （＊今回は第２章と第５章がビミョーにリンク？してややこしいです）------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------＜＜　第５章の１つ前へ　　■　　第５章の１つ次へ　＞＞------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に-------------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年07月02日

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  イグアナのギター少年

  Mellow Blue iMonolith-----------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００５）　イグアナのギター少年-----------------------------------------窓から見上げた向かいの２階。 右から３番目の電気が消えた。 ♪あ～、あっ、あっ、あ～ テンプターズの「神様お願い」が 半分開いたままの２階の窓から ゆらゆらこぼれてくる。 ウサギはショーケン・ファン。 僕はどっちかて言えばジュリー派。 僕の住んでいるウズマキ荘は 三角ベースができるちっちゃな公園ほどの敷地に ２階建ての木造アパートが３棟 ぎゅうぎゅう並んでる。 四畳半の部屋が全部で、え～っと４０。 西武新宿線の九龍（クーロン）城、 とか友達は言ってるけど。 僕は真ん中のB棟１階。 ウサギは向かいのA棟２階。 フツーに糸電話もできる。 ♪トンネル抜けってぇ～ 深夜ラジオから「トンネル天国」。 ザ・ダイナマイツだ。 浪人の時テレビで観たことがある。 真っ暗な夜みたいな眼をした山口冨士夫が ジャングルの豹のようにギターを抱いて 舐めるような指で ネックの上をふらふらさまよって。 どこか知らない星から墜落して来た のかもしれない…と思って 僕は背筋が少しだけゾクゾクしたことを覚えている。 そう言えば ジミ・ヘンとかさ、何か腕の先からそのまま ギターが生えてるみたいでヤバイし。 これって、もう半分夢の中？ 昼間泳いですごく疲れちゃったみたい。 たとえば、僕がイグアナみたいに ギザギザ！ギターを弾けたら 宇宙に電気ドリルの穴が開いて このウズマキ荘はトンネルになるかも。 そいつが、きっと銀河の中心だ。 空もロックも、毎日、生まれたり死んだり。 僕もウサギも、そのスキマを ぐるぐる吹き飛ばされてるだけ。 明日は早いから、僕も寝るね。 オヤスミ、ウサギ。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。

  2009年05月23日

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  ビリビリ！サイケなファーイーストの夕焼け

  Mellow Blue iMonolith---------------------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００４）　ビリビリ！サイケなファーイーストの夕焼け---------------------------------------------------ビリビリ！サイケなファーイーストの夕焼けシャカシャカ… くすぐったい生ギター。 つけっぱなしのミニコンポから スカスカの歌がこぼれてくる。 「時々かかってんだけど、 何かブリキのおもちゃみたいなギター」 「放送、雑音だらけ。英語ばっかり」 「エフ・イー・エヌ。米軍放送だよ。 音はモヤモヤ。だけど、ノイズのスキマから 一番早いロックが飛んで来る」 ほらほら ギザギザ・リズム。 え～とね、何とかフロイドで歌ってる シド・バレットだっけ 「シー・エミリー・プレイ」って曲と 同じ匂いがしてる。 ドノヴァンの「メロー・イエロー」。 あの雲の上の呪文みたいな ささやき電波にも似てるし。 「ピリピリ震える声、 おくびょうなチョウチョさんかしら」 僕の胃の下あたりをかき混ぜるように 女王陛下の国から 寄せては引く妖しい音の波。 「アタシ、帰る」 「風呂、どうする？」 「プール行ったから、今日はパス」 「銭湯に行くのって、めんどくさいよね」 夕暮れが夜へ墜落しかかって 闇がゆらゆら湧いてくる。 This is the Far East Network！！ ここは銀河の果て、トーキョーロック基地。 「え～っと、ミュージックライフに載ってた。 何か恐竜の名前みたいなバンド」 あ、早口ＤＪがぶつぶつ…そうだ、この曲。 ティ・ラ・ノ…ザ・ウ・ル・ス…レッ・ク・ス！ 夕方６時半の空も、部屋も。 世界中の輪郭がぼんやりしてきて 紅く溶けた光の匂い。 ぐるぐるのネジみたいな気分だ。 「明日のバイトとか、 モノリスの学校とか、 あと、空も… みんな、なくなっちゃえばいいのに！」 夕焼け色の声で ウサギがバイバイする。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ロック！ジャンル絵本？ジャンル

  2009年05月19日

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  百億の空と千億のスプーン

  Mellow Blue iMonolith-----------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００３）　百億の空と千億のスプーン-----------------------------------------百億の空と千億のスプーン午後３時の夏。 コットン１００％の夜は、二人で、もういっぱい。 狭くて暑くて息苦しい。 空なんか、どこにもないし。 銀河ブレンドとかさ。 ウサギの喫茶店で新メニューやれば？ 上澄みのコーヒーを飲み干したら カップの底に、ガリって星が沈んでたり。 アンプとかギターとか 何か受信機みたい。 時々ヘンな電波が降ってくるんだ。 あ、ちょっと風が吹いてきた。 窓の外の物干しロープで 僕の海パンとウサギの水着が ゆらゆら揺れてるよ。 ------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞＜＜　第２章の始まりへ------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ロック！ジャンル絵本？ジャンル

  2009年05月16日

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  スカスカ、時々、ウサギ。

  Mellow Blue iMonolith-----------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００２）　スカスカ、時々、ウサギ。-----------------------------------------------------------------------------------------＜＜　第２章の１つ前へ　　■　　第２章の１つ次へ　＞＞------------------------------------------------★目次★はホーム（トップページ）に------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ロック！ジャンル絵本？ジャンル

  2009年05月14日

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  新連載！スカスカでおセンチな三日月 ～ ソラがウサギにツイラクするぞ！

  Mellow Blue iMonolith-----------------------------------------■ ウチューのトチュー ～ 池田モノリス ■第２章　スカスカでおセンチな三日月（２００１）　ソラがウサギにツイラクするぞ！-----------------------------------------------------------------------------------------この日記と、2009年02月08日■第５章「神様は電気ギターの夢を見るか」の第１回目の「夜を着る」　とをミックスして ■Mellow Blue～世界はまるで夢のようというスライドショーをYouTubeにアップしています。今回の絵本の予告編？というかイメージビデオ！みたいなものです。＊画面上をクリックするとYouTubeへ！------------------------------------------------第２章の１つ次へ　＞＞------------------------------------------------★総目次★はホーム（トップページ）に　＞＞------------------------------------------------ブログランキング。それぞれワンクリックで投票＆順位確認できます。ロック！ジャンル絵本？ジャンル

  2009年05月07日

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