カテゴリ:日常生活から
ここもと我が家では内需産業の勉強を家族で続けています。
といっても医療を中心とした業界なので、「知ってるつもりだったのに、何も知らなかった」の連続です。 図書館で医療に関連する法律を確認してみると、法律では規制が無いのに、行政指導が不文律として機能していることが少しずつ分かってきました。 たとえば医療法人の理事長は、法律では院長と別で構わないのですが、行政指導では理事長と院長は病院に常駐することを要求される同一人物に限られるようです。 その抜け道として近年福祉法人が使われるようになりました。 福祉法人は、介護・保育施設の運営がOKなのも特徴です。 小泉政権は社会保険病院と厚生年金病院を民間に払い下げようと法律まで作りました。狙いは欧米のような全国規模の民間病院チェーンの誕生だったのでしょう。 しかし規制が厳しくて手を挙げる企業は結局居なかったようです。 病院チェーンの誕生を阻む大きな壁は、経営者を兼ねる院長が医師に限られていることです。 その医者は出身大学というギルド組織と強いつながりがあります。 出身大学とのつながりを薄くする第一歩は研修医のインターン制度ですが、これは医師の特定地域と診療科への集中という予想外の事態を招きました。 だからと言って医者物のドラマがいつまでたっても「白い巨塔」と「ドクターコトウ診療所」では、どちらもあまりにも実態を反映していないので見る気にもなりません。 愚息に「ブラックジャックによろしく」はどうかと聞いたら、やはりありえない設定なので読むのをやめたと言っていました。 見ると聞くとは大違いなことは多そうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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