カテゴリ:日常生活から
先に発表された芥川賞はいわゆる破滅型の私小説を書く作家である西村賢太氏が受賞されたそうです。
西村氏は戦前の破滅型作家の藤澤清造氏に傾倒されておられるそうです。 なぜか私は高校の頃に藤澤清造氏の小説を読んだことがありますが、共通点が多く見られるようです。 稼いだわずかな日銭を自分の生理的な欲求のために最大限に活用することを生き甲斐とする内容と私は受け止めましたた。欲求の勢い余って借りたお金は踏み倒すことを信条としていることも同じです。 私が破滅型作家の本を読んだのは当時の現代国語の教師の影響だったようです。 教科書に田宮虎彦の足摺岬が掲載されていたのをきっかけに、尾崎放哉・種田山頭火などの同時期の破滅型詩人を紹介しました。 田宮虎彦がお寺で「遺体の投げ込みが急増している」という話を聞いて暗澹とした気持ちになったという随筆を読む宿題もありました。 夫は大学病院で教育用の献体の直葬がとても増えている、というお話を聞いて来たそうです。 こんな話を聞いても我が家は誰も暗くなったりしません。 私は西村氏の脂肪腫がとても大きいので受賞をきっかけに生活改善することになるのではと考えています。 夫は「教育で使う数には必ず限りがあるので必ずストップがかかる」と考えているそうです。 芸を磨く方には申し訳ありませんが破滅型の文人は私の思想敵です。もううんざり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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