カテゴリ:日常生活から
私が小学校中学年の昭和40年代に「アンネの日記」展が銀座の百貨店で開催されました。 「アンネの日記」は小中学校の課題図書に選ばれる事が多かったので、その年頃の母子連れが大勢観覧してニュースに取り上げられるほど混雑しました。 父がタダ券を貰ったので、母がこの展覧会に連れて行ってくれました。 展示された遺品の持ち主はほとんどが収容所で亡くなっていました。 アンネ一家のグループの隠れ家や同じように潜んだユダヤ人の6畳ほどの隠れ家の再現展示の前では泣き出すお母さんが続出して、会場内は同情ムード一色でした。 外にはイスラエル製のダイヤのアクセサリーの売り場が設けられているのが妙に印象的でした。 あとで調べてみるとオランダのダイヤモンド加工には多くのユダヤ人が関わっており、彼らがイスラエルに移住して宝石加工が盛んになったのだそうです。 同じ時期にオランダのダイヤ加工業は落ち目となっていたそうです。 1980年代にイスラエルがパレスチナ進攻した際には私にはイスラエルを積極的に非難する感情が起こりませんでした。 振り返ってみるとハリウッドには沢山のユダヤ人の監督や俳優が居て、何年かおきに必ずナチスドイツとユダヤ人迫害を題材にした映画を製作・公開しています。それらの多くは主要な映画祭で評価されて受賞すらしてきました。 一方占領されているパレスチナや周辺の中東の人々の情報発信はかなり少ないようです。 現状ではイメージ戦略はイスラエルの方が勝っているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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