カテゴリ:日常生活から
今年のアカデミー賞は「英国王のスピーチ」が4冠に輝きました。
小学校入学前に利き手を左から右に変えた私には、「英国王のスピーチ」が主な賞を独占するのは当然のように思われます。 なぜなら日本の吃音の克服と利き手変更の方法は、この映画に描かれる言語療法メソッドの影響をかなり受けている可能性があるからです。 子どもの吃音は、利き手を少数派の左から多数派の右に変更する際に緊張するために起こる不随意運動の症状です。 私は基本OSが両手使いなので、どちらかをメインで使えと制限された時点で吃音と貧乏ゆすりが始まりました。 幸いに女である私は脳梁が太いので、大人達の矯正指導を受けているうちに右をメインで使うことを受け入れて吃音も貧乏ゆすりも思春期までには納まりました。 しかし男性は利き手変更後に青年期になっても吃音などの不随意運動が続いた人が数多くおられました。エドワード6世は当時矯正は難しいとされた成人の吃音を克服された初めてのセレブリティーです。 映画で描かれる初期の言語療法には、夫がかつて受けた言語と運動のリハビリの基本が含まれているようです。 身体の左右を同じように使って正しい姿勢を保つことが大切とされています。 私は映画のうんちくは沢山書き込めるのですが、実際に映画館に見に行く事は出来そうにありません。 この映画の予告CMを見るたびに子どもの頃の経験を悪夢に見てしまうからです。 私が書いたひらがなや漢字、アルファベットは鏡字がとても多く、教師や周囲からとんでもない間違いとして取り上げられた事がしばしばありましたが、これを今夢に見てうなされるとは思いませんでした。 インドや東南アジアではかつての日本のように「左は不浄」として右しか使わない地域が多いそうです。 サウスポーの優位性を理解しなければ、これらの地域のオリンピックでのメダル獲得が厳しいのは当然でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.28 23:13:56
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