DIY日本株投資ファンド 5th version

マネーボール　２０１１年米映画　監督ベネット・ミラー　ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト

「マネーボール」はオークランドアスレチックスを公式戦２０連勝に導いたゼネラルマネジャーのビリー・ビーンの半生を描いた映画です。原作は同じタイトルのノンフィクションです。
ブラッド・ピットがビリー・ビーンを演じてアカデミー主演男優賞にノミネートされました。

映画が描く２００１年頃のアスレチックスはリーグ最下位の貧乏球団でした。
ビリーは強豪チームの３分の１の経費で選手を獲得して最下位脱出に挑みます。

スカウトチームのミーティングで交わされる会話「バットの芯でボールを捉える」や「身体能力が高くてルックスも良い」に、亡くなった日本の名物解説者の「彼は親孝行な男なんですよ」を思い出して吹き出してしまいました。
ミーティングの最後は「それにつけても金の欲しさよ」の合唱となり生産性が低いです。

ビリーはイエール大学経済学部出身で各チームの選手のデータ分析に携わるピーターを雇い入れて年俸の低い選手でチームを再編成します。

選手に求める目標は「塁に出ろ」「点を取れ」のほぼ２点に絞りました。
打席で四球を選ぶ粘る選手
ホームランよりヒットの率が高くて塁に出る選手
投球フォームが個性的で球筋の予測が難しい選手
利き手を負傷したために守備ポジションの変更が必要な選手
チームの要となるキャリアの長い選手
が選ばれました。

あの当時はジャイアンツのバリー・ボンズ選手のホームラン記録塗り替えの記憶が新しかった頃でした。
私は原作の邦訳を読んでアメリカの野球が日本の野球に近づいて来たのかなと考えた事があります。

ボンズ選手で印象的だったのは、筋肉増強による著しい体格の巨大化でした。
ソーサ選手のホームラン競争のライバルだったトビー・マグアイヤ選手は、のちにドーピングを行っていた事を認めました。
長打者の高い年俸は肉体改造費込みなのかなと考えたりした事もありました。

そんな事を考えていたら映画の後半部分をきちんと見ないでしまったようです。
おじさんがTVやラジオの野球中継で一喜一憂する場面が多いので、地味な印象の作品なのかもしれません。