カテゴリ:日常生活から
ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人 監督佐々木芽生
NY在住の著名な美術コレクターヴォーゲル夫妻の暮らしぶりと生涯を紹介するドキュメンタリーです。 美術家と交遊を通して直接作品を買い付けるヴォーゲル夫妻は、NYの美術界では著名な存在だったそうです。 大手マスコミに取り上げられて有名人となったのは1990年頃に現代アートの価格が上昇を見てからだそうです。 彼らはコレクションを市場で売って利益を得ようとせずに国公立の美術館に寄贈を続けているそうです。 映画は蒐集作品の一部を紹介していますが、ある基準に沿って集められているように見えます。 ハーブ・ヴォーゲル氏は高校中退後大学の夜間コースで美学を学び、郵便局員の傍らアーティストの集まる店に入り浸ったそうです。 ドロシー・ヴォーゲル氏は結婚後ハーブと一緒に夜間コースで抽象画を制作したそうです。 そもそも2人とも具象作品への興味は低かったようです。 コレクションの美術館寄贈という行為にも大きな意味があるようです。 ドロシーは「子供を大学に入れたようだ」と感想を言葉にしました。 夫妻のコレクションは全米の美術館に収蔵され続けているそうで、私は「ユビキタス」という概念を連想しました。 こういう映画を見た後では家電メーカーの株価の下落が続くのも妙に納得してしまうものがあります。 1台で何でも出来るワンストップの製品は、実は中途半端な性能しか持てない製品なのかもしれないからです。 映画の最後にドロシーが延々と必要な機能について店員に話してからアップルのノートPCを買うのが印象的でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.06.06 15:36:43
コメント(0) | コメントを書く
[日常生活から] カテゴリの最新記事
|
|