カテゴリ:日常生活から
CSのヒストリーチャンネルでやっていたのをすかさず見ました。
東アジアの20世紀の状況への評価は10年単位で変わっているのでこのような番組は必ず見るようにしています。 厚い歴史の本は私にはハードルが高いのがトホホです。 「毛沢東」は2005年、「江青夫人」は2010年制作でいずれもアメリカのヒストリーチャンネルのオリジナル番組です。 番組は毛沢東を「中華人民共和国の神になった男」として評価しています。 文化大革命期に製造された毛沢東をあしらったイラストや小物は本国でとても人気があるそうですし、愚息は「マオアート」本を持っています。 愚息はアンディー・ウオーホルのリトグラフ「毛沢東」が大好きだそうです。 すっかりアイコンになっているのかもしれません。 私はニクソン大統領との会談を実行し、現在の中国への道筋を付けた事が大きな功績だと考えています。 江青夫人による革命バレー「紅色娘子軍」を1970年代にTVで見た事があるので余計そう考えるのかもしれません。 文化大革命期の反米教育ではニクソン大統領の顔イラストをあしらった的を竹槍で突く訓練が行われたそうです。 当時女学生だった女性は「毛主席がニクソン大統領と会談するニュース映像を見ても頭の中では『突け!』の竹槍の的で一杯」だったと語りました。 日本では江青夫人は晩年の毛沢東の忠実な政治側近と見なす傾向が強いようですが、私はそれとは違う見方をしています。 それでは江青夫人が会談の意義を理解出来なかったかまたは後に引けなくなった同じような政治的立場の人々と「4人組」を作り、毛氏の後継者として振る舞おうとした理由が理解出来ないからです。 私は「夫人の政治行動は、清の西太后のサクセスストーリーをなぞろうとした可能性が高い」と考えています。 のちに中国政府は文化大革命時の写真資料から江青夫人の姿を消してまわったそうです。 「都合の悪い事は正史に載せない」という旧くからの対応を取った事もいかにもアナクロです。 やはり状況に応じて変わる事が出来ないのでは一流の政治家とは言えないのかもしれないと考えました。 夕刊紙の記事の見出しはミスリードだと考える事もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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