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2012.10.31
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カテゴリ:日常生活から
馬賊で見る「満州」張作霖のあゆんだ道 渋谷由里   2004年 講談社メチエ

中国と北朝鮮の経済的なつながりが気になったので図書館で借りて読んでみたのですが、日中関係についても考えるきっかけをいただく事が出来ました。

奉天省を中心とする地域の支配者として日本とのつながりが深かった張作霖の生涯を、その出身である馬賊の実態の研究と絡めた論文です。

P27にある、中国近現代史の研究者である筆者の中国に対する認識がとても参考になりました。

中国が伝統的に、公権力による恒常的な保護が期待できない社会であるという問題がある。「中国」の領域は王朝ごとに異なるが、いずれにせよ広大で、多種多様な民族を抱え、中央の行政・軍事的方針を地方の末端まで貫徹させるのは不可能であった。
歴代の王朝は、支配領域各地に中央から官僚を派遣したものの、彼らは特に地方上層有力者の協力なしには統治を行う事ができなかった。

筆者は民族闘争史観による歴史文献が多くて、研究文献を探すのに大変苦労したそうです。
私も図書館に中国近現代史の本を読みに行って、あまりの偏りに頭痛がした事を思い出しました。

馬賊に関する本となると講談風の読み物ばかり、その中の張作霖はまるでアル・カポネのようなひたすら抗争を繰り広げる残虐なギャングの親分です。
私はこの本で行政や財政の状況を初めてきちんと知る事が出来ました。

また馬賊の定義についての記述は、たびたび報道されるビジネスとしての誘拐を考えるきっかけとなりました。
現地の政権が不安定である事が主な成立条件のようです。

現在とのつながりでは、現在は吉林省に属する間島地域に関する記述が参考になりました。
この地域には金日成の生誕の地とされる「白頭山(ペクト山)」があります。

また張作霖政権の主な収入源がアヘンと朝鮮人参というのも参考になりました。
けっして農耕に適した地域ではないようです。

筆者は「日本人の後手後手にまわる中国認識は関東軍のそれから始まっている」事を指摘しておられます。
これは現在の現実でもあるようです。










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最終更新日  2012.10.31 12:12:44
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