カテゴリ:日常生活から
アーロン収容所 西欧ヒューマニズムの限界 会田雄次 1962年 中公新書
英領時代のアジアの兵隊さんの様子を知りたくて読んでみたのですが、もっと色んな事を考えるきっかけをもらいました。 ネパール出身のグルカ兵は、インド兵よりも剛健愚直だそうです。 筆者は英軍の態度の悪さ、待遇の悪さを詳細に記述しておられます。 ついつい私は泰麺鉄道建設に英軍捕虜が使役された事を思い出しました。 フランス人作家の原作に基づいた映画『戦場にかける橋』に描かれています。 最近では英国人作家が体験談を『Railway Man』として出版しました。 これはコリン・ファース、ニコール・キッドマン主演での映画化が発表されました。 インド人とミャンマー人の対立の厳しさが印象的でした。 ミャンマーは1852年の第2次英麺戦争の敗北で国土の半分を失い、傀儡政権による統治がスタートしたそうです。 これはとても厳しいものでして、ミャンマー人は山岳民族のカレン族、イスラム教インド人、華僑の下とされたそうです。 江戸時代の藩の統治でもこういうお話を聞いた事があります。 収容所の人々は、厳しい状況の中で物資を調達しては生活を楽しむための工夫を行います。 その生活力の旺盛さは本当に素晴らしいものです。 こういう人々が参加した軍事活動の惨憺たる経過を思い出すと、やはり指導する人々が間違うとみんな大変苦労する、としか言えないように考えました。 これからのインドとミャンマーの外交の様子に注目する必要があるのかもしれません。 日中韓の関係がぎくしゃくするのに影響を受けて両国の関係もぎくしゃくするのでは、東南アジアでの日本企業のビジネス展開にも影響があると考えるからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.01 10:14:19
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