年前半の大型上場は日経平均の上昇に貢献
4月に第一生命の大型上場があるので、1987年のNTT上場からの大型新規上場と日経平均の相関について調べてみました。1987年2月9日 NTT 日経平均高値 10月14日26,646円 上昇1991年10月 NTTドコモ 日経平均安値 8月9日14,309円 中立1993年10月20日 JR東日本 日経平均安値 11月29日16,078円 下落1994年10月27日 JT 日経平均安値 1月4日17,369円 中立1998年10月8日 JR東海 日経平均安値 10月9日12,879円 上昇第一生命の上場と時期・規模ともに似通っているのは1987年のNTT上場です。この当時の株価動向の資料が決定版 チャート分析の真実 吉見俊彦著 日本短波放送刊 2003年3月24日の377ページに掲載されています。これによればNTTは上場後に上昇を続けて87年4月に高値318万円を付けました。同年同月に高値を付けた主要銘柄は東京三菱銀行、野村証券、東京海上火災、三菱地所、東京電力、武田薬品 の6銘柄だそうです。第一生命はNTTと同様に内需銘柄なので、似たような反応が見られる可能性がありそうです。ただしこれらの銘柄は、88年の日経平均上昇期に87年高値を上回ることは無かったそうです。内需銘柄に対する市場の見方や需給などが影響しての反応のようです。今日の業種別日経平均の上昇率トップは保険です。