映画「キャピタリズム・マネーは踊る」をやっと見る
CSでM・ムーア監督の映画「キャピタリズム・ある愛の物語り(原題直訳)」を見ました。彼のドキュメンタリー映画の集大成です。私は時々ドミュメンタリー映画を見る傾向がありまして、ムーア監督の作品は全部見ています。彼がドキュメンタリー映画を製作するきっかけとなった「アトミック・カフェ」も見ていたりします。これは米ソが核武装競争を繰り広げていた1950年代の米国のプロパガンダ映画の映像と実際の取材映像をコラージュした作品です。ムーア監督はこの手法を駆使してきました。ブッシュ政権のイラク侵攻以来ムーア監督は反共和党・親民主党の姿勢を強めてきています。米国の医療保険制度の問題点を取り上げた「シッコ」は、疑問を感じる内容がかなり含まれていました。「キャピタリズム~」はルーズベルト大統領を米国の進むべき道を示した理想的な大統領として取り上げています。ルーズベルト大統領は1925年にクーリッジ大統領が所得税の最高税率を25%に引き下げたのを63~95%にまで引き上げて国内の所得の再分配を進めたとされているそうです。レーガン大統領が税率の引き下げを行ったのに対しクリントン大統領が高額所得者の課税を強化したことから共和=所得税減税VS民主=所得税増税 とみなされるようになってきたようです。ルーズベルトもクリントンも日本には厳しい大統領だったので、映画の後味はかなり悪いです。ケチなオバチャンは「借りたお金は食費を節約してでも返すもんだろ」と考えたりしました。