物価高騰INベトナム&ベトナム人になってみる-ベトナム人月間
今は世界全体の問題であろう、石油価格高騰による物価全般の高騰。これまで300,000ベトナムドン分のテレホンカードは275,000ドンで売っていたのだが、今日は290,000ドン。「石油とそんなに関係あるのかな?」と思いつつも「政府が値上げした」とのこと。こと通信産業に関しては、石油以前に業界が独占されていることの方が問題であり、テレカ自体は便乗値上げの可能性も否定できないが、8月までで消費者物価は年率6%以上の勢いで上がっているといい、問題は深刻なようだ。朝刊「TuoiTre」(「若人」という意味の新聞、自分のお気に入り)でもトップ記事で、ファンバンカイ首相が物価上昇を懸念している旨伝えていた。都市住民もさることながら、農村貧困層に与える影響が気がかりだ。今年の貧困削減政策の効果に与える影響は大きいだろう。 さて、今日は新しい月の始まり(当たり前だが)、最近のスランプに立ち向かうためにも今月は「ベトナム人月間」にすることに決めた。つまり、今月は様々な選択肢にぶつかった時に「恐らくベトナム人がするであろう選択をしてみる」ということ、そしてそれに自分がどの程度適応できるか見てみようということだ。もちろん、完全にベトナム人になることは不可能だ。これまで、曲がりなりにも28年間日本人をやってきたので、心理的には相当抵抗のある選択をすることもあるかもしれないし、恐らくできない選択もあるだろう。ただできるだけ「ベトナム人ならどう考えるか」を考え、それに沿った選択をしてみようと思う。 とりあえずは事始に今日は午後早引けしてみた。もちろん、別にズル休みをしたわけではない。今日は仕事場が明日の独立記念日に敬意を表して「午後は個々の仕事量に応じて午後は早引けしてよし」としたからである。いつもの自分であれば、それでもある程度は残った仕事を片付けてから帰るところであるが、思い切って午後一番で帰ってみた。爽やかにも感じるし、何か後ろめたさを感じることもある。別に残業をしないことばかりがベトナム人ではないが(ちょっと前の「休日出勤するベトナム人」参照)、とにかく彼ら、彼女らの考えた方に1ヶ月あわせてみようと思う。どこまで「ベトナム人」できるであろうか?