おっきいばあちゃん、ばいば~い!
土曜日に息を引き取った祖母との最期の別れをしました。自分の子供たちに見守られ、少しだけ笑みを浮かべたようなとても安らかな表情で眠っていました。もしかしたら、62年ぶりに再会した祖父と楽しいひとときを過ごしているせいなのかもしれません。おっきいばあちゃんの死をまだ理解できなくて『ぽこぽこのおっちゃん、なんか、おうたうたってはるよ』『おっきいばあちゃんは、どこからでてくるの?』『おっきいばあちゃん!もうおきるじかんやのにね~』なんて、私たちに話しかけるなおちんの言葉は悲しいはずの周囲の空気を和やかにしてくれたのでした。棺の中には、お花と一緒になおちん達曾孫の書いた手紙や似顔絵なども一緒に入れました。きれいなお花に囲まれた祖母の顔を見ると必死で家族を守りながら生き抜いたであろう混乱の時期、私たち孫が小さくて、よく遊んでくれた穏やかな時期、そんな祖母の姿が走馬灯のように思い出されました。信心深かった祖母には薬師寺によくお写経をしに連れて行ってもらいました。なぜだか仏画も一緒に描いたっけ?祖母に戒名を与えてくださったお坊様も『やっとご一緒になられたんですから、ぜひ夫婦共位牌にしてあげてください』と、優しくおっしゃられてました。きっと御仏さまも、祖父との再会を笑顔を見守ってくださっていると思います。『おっきいばあちゃん、ばいば~い』『おばあちゃん、ありがとう』