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カテゴリ:書籍
「武士道」から・・・
新渡戸先生が書いた「武士道」の中から以前、「義理とは?」を例に出して紹介したが 今回は、第二章と第十章を交えて話してみたい。 知らない人にために話しておくが、「武士道」は新渡戸先生が海外に 日本を紹介するために執筆したもので、すべて英語で書かれてある。 海外の学者に「強い宗教もないのになぜ日本は道徳心が高いのか?」と聞かれた先生は、 「はっ」として「日本には武士道がある」と思い、これを書こうと思った。 本当は神道なども英語翻訳して海外に発布すべきだろう。 こちらから働きかけないと世界はわかってくれない。 「神道」→→ 君に対する忠誠 →→ 「武士道」 ←← 運命に任せる ←← 「仏教」 祖先を敬うこころ 不可避なことに対する服従 親に対する孝行 武士道は知識それ自体を目的として学ぶべきものではなく 叡智獲得の手段として求むべきであると先生は書いている。 ここでひとつ私見だが、 「叡智」とは深遠な道理を知りうる優れた知恵とある 言葉は違うが、「見識」という言葉がある、 物事について鋭い判断を持ちそれに基づいて立てたすぐれた考え・意見とある。 知識や情報は集めるに越したことはないが、 使う側がボンクラではどうにもならんということだ。 叡智や見識の深い人間になることが大切だと思う、なぜなら、 知識や情報の氾濫は頭を大きくはするが、それを支える幹の部分、 つまり道理や判断力を鍛えていないと重い頭はコロンと落ちてしまうのだから。 もちろん、私も勉強中であることは言うまでもない。 話を新渡戸先生に戻して、 武士の教育において守るべき第一の点を先生は「品性を建つるにあり」と言い放ち 「武士道」を支える定足は「智・仁・勇」であると書いている。 「文臣銭を愛し、武臣命を愛(うつく)しむ」 武士道は金銭に基づく弊害から自由だった・・・ 明治になり拝金思想の増大に怒る先生の言葉は現代の社会にも通ずるものかもしれない。 先生は、知識ではなく品性が、頭脳ではなく霊魂が・・・ 教師は神聖であり金銭なく価格なくしてのみ為されうる仕事であることを武士道は信じた。 そしてこのような神聖な霊的な勤労は金銀をもって支払われるべきではなかったとしている。 まとめとして、現在、すべては「貨幣」と比させられ、諸事は並べられる。 「お金に代えられない道徳観は果たして損なのだろうか?」 またいつか、先生の「武士道」から素晴らしい話を紹介したいと思います。 ↑ プログランキングに参加中、一刀両断、ワンクリックお願いします。 ーーーーーーーーーー 追 記 ーーーーーーーーーー 栃木県の殺害された小学生の女の子 検死のときには、体の中の血液はからっぽだったそうです。 人間の血は時間が経てば凝固します、ちょっと怪我をしたときでも すぐに傷口を固めようとしますが、その時間を超えるほどの 流血の早さ、つまり刺し傷が数多く深かったことがよくわかります・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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