今回、青森県弘前市の八坂神社、東京の靖国神社、神戸の生田神社と湊川神社経ヶ所のブロンズ狛犬を、5月13日付のブログで見て頂きました。
ブロンズ(青銅像)って何か
何となしに鋳物であると思い、決め込んでいるがどうなんだろうか・・・そんな思いを持ちながら青銅製狛犬4ヶ所について写真をアップ致しました。
1. 図書館の資料やインタ-ネット検索を通じて纏めますと青銅像は;
(1)原型となる型を造る
(2)その上に、上型の材料を塗りつける。固まったら幾つもに区分して割り切り取る。
(3)原型を5,6cmの厚みで削る。
(4)上型を表面が削られた内型を重ね合わせる
(5) その隙間へ青銅を流し込む。但し、一気に仕上がるのではなくて、段階的に鋳込
む作業を重ねて終了。
(6) 上型が割り型でもあり、青銅が固まったら、青銅像の表面を磨いて原型のイメ-
ジに仕上る。
出来上がり。
ブロンズの材料
普通銅と錫を混ぜたものらしいが、他にも混合する例も有るようです。
ブロンズ像の代表例
(1) 鎌倉の大仏さん
(2) 上野公園の西郷さん
(3) 高知・桂浜の坂本龍馬像
など
はっきり分からない事
一つの鋳型から何体のブロンズ像が生れるのか。
例えばロダンの”考える人”は何体あるのか、芸術性が高ければ何体有ってもそれ
は芸術品か
狛犬は神社や仏閣の護りとしての役割が主体であり、芸術的センスを云々する必
要は無いかもしれないが、原型が高名な彫刻家の手によるものであるので、やは
り大量生産はされないだろうと推測しております。
ともかく今日図書館でブロンズを作る過程を詳述しておられた専門書を拝見して、大変な手間が掛かる事を理解いたしました。
また、石造だって風雪に曝されるといたむことがありますが、逆にこのブロンズ青銅像)は紀元前の遺品もあるらしいので、神社仏閣の護りとして長くその役割を果たす事が可能だと思われます。
靖国神社のブロンズ狛犬
1. 向かって右側 阿吽の阿形・・・口を開いている。
2. 向かって左側 阿吽の吽(うん)形 口を閉じ、頭には角がある。
3. 靖国神社のブロンズ狛犬の作者
(1) 昭和38年1月 設置
(2) 作者 越智綱雄氏 鋳造 内山嘉一郎氏
(3) モデル 滋賀県の大宝神社の狛犬 いわゆる「獅子・狛犬」型で、狛犬には角が
ある。
尚、この写真は私が撮影したものですが、作者などの情報は検索結果であります。利用させて頂き感謝しております。