2010-04-25。 弘前市にて
角館と弘前の桜見物が全てで予定を組んだこの旅行も低温と悪天候交じりで散々
だったその中で25日はまれにみる晴天で、行動しやすかったので弘前城、五重塔
で有名な最勝院、或いはこの弘前八幡宮などへと足を延ばした。
地理が全く分からない中で、幸いかの有名な笏谷石狛犬が見られる弘前八幡宮へ
の参拝は、まったく予想外のことながら幸運に恵まれた一時でした。
秋田・弘前の狛犬達 その2 弘前八幡宮の狛犬たち
弘前八幡宮・本殿と笏谷石狛犬が設置されている拝殿
写真の木の柵に掛けられている札の場所に、向かい合って笏谷石狛犬が居る
現在は、手前に行事の行われる大きな建物がありそれも含めて、囲われていて
許可がないと拝殿の場所まで入れない。
☆笏谷石狛犬 別名 「越前禿(かむろ)狛犬」
阿形狛犬
右前足には肩から足にかけて次の刻印があるらしい。
「斉藤平左衛門吉林刻」
平素立ち入り禁止の所を許されてはいったせいか、ピンボケ、すみません。
吽形狛犬
この狛犬の左前脚の肩から足にかけて刻印されている
「寛文四年卯月吉日」 (1644年 旧暦4月)
元の写真ではこの文字が明らかに読めます。
髪の毛が裾で内側へカ-ルされていて可愛い感じもする。
※弘前市指定文化財
この狛犬と熊野奥照神社、多賀神社に同材質・同形の狛犬があり、越前
福井の同じ工房で、別人により制作された珍しい例だろう。
弘前市指定文化財だそうです。
笏谷石狛犬について
福井市足羽山から産出される通称”青石”は古来石棺などに利用されてき
た経緯があり、中世、狛犬にも利用されたらしい。朝倉氏が居た一乗谷の
武家屋敷にも、確かこの石が井戸の蓋などに利用されていたと思います。
北前船が航路開設の成功で隆昌する前から、この狛犬が弘前市に運ばれた
実績から、東北との交流を推定できる笏谷石狛犬の存在価値が大きいようで
す。(現在は採掘禁止)
まったく偶然ご好意あふれる宮司さんに出合い、囲いから中へのお勧めを
頂き、”夢にまで見た”笏谷石狛犬を傍で撮影さしてもらって感謝しております。
弘前八幡宮境内の石造物
1. ネット検索で”犬顔”と形容されていた狛犬
阿形狛犬
耳の内側と鼻・口の中は赤く塗られております。ベンガラでしょうか?
吽形狛犬
犬顔と形容されていても、なかなかいい姿の狛犬だと思いました。
2.しめ縄が顔の周りの張られた狛犬さん 独特のお顔です。
この狛犬も耳,鼻、口と足も赤く塗られております。
魔除けでしょうか?
神社の建物そのものや、鳥居などが赤く塗られていることと関連がありそう
ですが、赤が目立ちます。
3.二宮金次郎が薪?を負い、本を読みながら歩く像
昔懐かしい像です。
弘前八幡宮の両部鳥居から神社を臨む
この鳥居が両部鳥居であることを今日まで気が付きませんでした。
ベンガラだと思いますが、赤色がややくすんでいるせいか、気が付きません
でした。
私がこれまで直接お目にかかった厳島神社の両部鳥居などは赤色が目立
ち、両部鳥居の印象が目立ちました。
弘前城主が城を護る為にこの地に移設したとされており、弘前市に重要な場所かと
思いますが、比較的静かな郊外と言った感じの場所に鎮座している勝手に思いまし
た。