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テーマ:ニュース(100221)
カテゴリ:雑感
チベット問題に対する抗議として、北京オリンピック聖火リレーへの妨害が激しくなってきている。
もちろんチベットにおける中国政府の行いはあってはならないことではあるけれど、このようなデモンストレーションには正直辟易する。 捕鯨に対する妨害といい…どうしてこうも白人さんたち(?)は身勝手になれるのだろうか? 日本の報道でも、人権の国フランスなんて言い方をしていた。 確かにいち早く人権宣言を採択したのはフランスだし、人権意識も高かろう。 しかし、だったらなぜイラクのために抗議行動をしないのだろうか? あるいはしていても、たいして報道されなかっただけなのだろうか? どれだけの一般市民がアメリカによって殺され、今も苦しんでいるのか? じゃあアフリカはどうだ? アフリカを食い物にしてきたのはそれこそフランスじゃないのか? 日本だってほめられたものじゃない。 もちろん自分たちで手を下すことはなかったけれど、どれだけの戦争にどれだけの金を出してきたのか? 東ティモールはどうだ? 虐殺を行った軍事政権を支援しつづけているのはどこの誰か? 日本じゃないか。 中国政府への非難は正当なもののように思う。 けれど、自分たちの手だって血に染まっているということも忘れてはならない。 自分たちを正義に、他国を悪に置いて、居丈高に非難するのはいかがなものか? 正義などというのは非常に脆弱なものであって、旗のように振り回せるものはないというのが現実ではないだろうか。 チョムスキーが言うように、東京にいて「ワシントンはバカだ。北京はアホだ。」と非難するのは簡単だ。 私たちはチベットの平和と解放へのメッセージを出しつつも、自分たちにこそきぴしい目を向けるべきでではないのだろうか。 そうでなくとも、近頃では中国や朝鮮半島に対する憎悪を煽ろうとする勢力が存在するようなので、この問題が政治的に利用されることがないようにと願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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