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「ジェダイの復讐」から「ジェダイの帰還」へのタイトル変更に対する不快感
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』はかつて「ジェダイの復讐」という邦題だった。「ジェダイの帰還」と言われるとなんともしっくり来ない。 「帰還」って単語は「放蕩息子の帰還」ぐらいにしか使わない。 レンブラント作「放蕩息子の帰還」は、オランダ語「Terugkeer van de Verloren Zoon」。英語「The Return of the Prodigal Son」。 「De Terugkeer van de Jedi」というタイトルで画像がけっこうヒットするので、オランダ語圏ではこのタイトルなのだろう。 「ジェダイの帰還」は「Return of the Jedi」。Returnには復讐という意味は無い。当然ながら。私は、Returnには復讐という意味があると思っていた時期があった。もちろん「ジェダイの復讐」のせいだ。「Revenge of the Jedi」という仮タイトル時に邦訳した「ジェダイの復讐」が、公開時に「Return of the Jedi」に変わった時に、邦題の変更が行われなかったことが原因のようだ。日本のファンの邦題変更の署名運動があって、2004年に変更されたようだ。これはリアルタイムで「ジェダイの復讐」というタイトルに何の疑問も持たなかったファンからすると、とても気持ちが悪い。 「放蕩息子の帰還」は、なんとなく「悪人正機」な感じがする。ダメ人間こそ許されるべき、というストーリーだと考えると、アナキン・スカイウォーカーの心が救済される話と見ていい。 「ジェダイの復讐」というタイトルは、小さいころ、ジェダイという名前の響きが悪者感があって、さらに復讐という言葉の恨みつらみ感で何やら「ジェダイという悪者が仕返しをしてくるストーリー」なんだろうと思った。今思えばジェダイも知らずにスター・ウォーズを3作目まで観るなんて頭おかしいんだけど。 で、ジェダイがこっち側(ルーク側)だってわかって考えた時に、復讐って何の気持ちで復讐なのか、何をやり返すのか、何をやられたことに対する復讐なのかを作品を見終わった後に整理しようとしたが、よくわからなかった。 帰還というと間違いなくアナキン・スカイウォーカーがダークサイドからジェダイに帰還する話ということでしっくり来る。 しっくり来るけども、、、。
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Last updated
2016.01.07 14:42:30
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