服もイタリアよりは日本の好みに近いんじゃないかと思う。イタリアで好きな服を見つけるのは難しいが、フランスではいっぱい買った。
イタリア人のファッションは、日本の感覚とはちょっとずれている。帰ってきてすぐ夫の田舎に行ってそれをもっと実感した。まっ黄色のぴちぴちカットソーに、まっしろのぴちぴちパンツとか、上下とも真っ白とか、上下そろいの2本線入りのジャージとか、おばさんじゃなく若い人が着てる。日曜日はおしゃれする日なので、それをばっちり決めたって感じで着てる。夏は白が多くてダサさが増す。もちろん下着は透けている。
まあ夫が方言でぺちゃくちゃ人としゃべっていたので、飽きて周りをじっくり観察しててこういうのも見つけたわけだが。
フランスではそんなに観察する余裕もなかったが、全体としてレトロ柄、パフスリーブ、妊婦服みたいなギャザーが流行ってるなと思った。日本と同じっぽい。この妊婦服ルックは半年前、日本で夫が思いっきりひいていて、私が買おうとすると「だめだ!それをイタリアに持って帰っても着れないから!みんなに妊娠したと思われるから!」と必死で抵抗していた。
でもこの夏からイタリアでもこういうスタイルがちょこっと入ってきてるかなって感じで、フランスに来てみるともう最盛期って感じで、夫も観念したようで、私が買っても何も言わなかった。まあ歳が歳なので控えめなものだが。
街を歩いてる人はとくにレトロ柄がすごく多かった。イタリアではまだ少数派。また、イタリアではなかなか茶色系の服ってないのが、フランスでは面白いほどよく売っていた。
サイズ展開はイタリアと同じく私に困ることはなかった。私は日本ではM、イタリアでもMかSだが、イタリアもフランスもSやSSまでそろっている場合が多いので不足はない。
ただしブラは見つからなかった。
イタリアではブラのサイズは1,2,3・・・と全体の大きさで分けられるだけでアンダーとカップの組み合わせがないので不便だ。今回、事前の調査でフランスでは日本のように組み合わせで分けていることを知ったので、フランスでまとめ買いしようとかなり期待して行ったのだ。ところがフランスでは実際に普通に売っている中での最小サイズは85、日本でいうアンダー70。この85のAからC、90のAからDがだいたい見つかるサイズという具合で、そんなにサイズが少ないならイタリアと同じだよ!!とつっこみたくなった。結局納得のいくものは見つけられなかった。
服は全部で10点くらい買った。ほとんどはリヨンで買った。最初は適当な服屋をなかなか見つけられなかったが、車で走っていて偶然巨大なショッピングセンターを発見した。私はこういうスーパーマーケットつきの大型ショッピングモールは日本でも非常に愛用している。有名ブランド物が少なく手ごろな値段のカジュアルが豊富だからだ。なのでここを発見したときはかなりうれしかった。なのに駐車場が1時間1.5ユーロもするからと夫にせかされた。日本の都心に比べると安いのに、けちな奴だ。
もっとも後で地図で確認したら非常に地下鉄駅に近かった(Part-Dieu駅)ので、もし事前に知っていれば、どこか郊外の地下鉄駅周辺の道路にとめて地下鉄で来たほうがよかったかも。