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カテゴリ:お母さんのための栄養学
3章
いわゆる知識層・研究者層・・・発の情報 いわゆる定説。いわゆる学会での・・・という先生方からの知識がいつも正しいことではないのです。正しいことは正しい、正しくないことは正しくない。誰が言ったか言わないかではないのです。今、権威のある学会が提唱したことも、数年たち見解が変わることも少なくないのです。大切なことはその場で流されることが無いことでしょう。 もちろん学会や知識層の皆さんも努力していろいろと研究をして尊敬できる皆様です。ただ、これまでの歴史でどれだけ過ちを起こし、訂正してきたのか見てくるにつれて、安易に信じることの危険性が私は強くいつも持っています。しかしながら、何を信じるのか・・・わかりませんが。。 たとえば、栄養学。栄養士が管理している老人介護施設や病院の20、40%の人々が栄養不足を生じている現状があります。良かれと思われる基準で作った食事でも、そのような施設でも栄養不足を起こすほど学問通りに体は行かないのです。これを受けて個別に対応できる管理栄養士の必要が求められている世の中になっています。これは、食べる量や、運動量などそれぞれ個人差が大きいためあるので、画一的にできない事例なのです。 2010年ビタミンKを幼児に与えなかったために死亡した事件では、助産婦の認識不足・誤認でホメオパシーのレメディーを与えて良しとしていた間違えなのです。多くの人が誤ってレメディーで良しとしていたそうです。私から言わせると「オロカ」の一言で終わる程度の誤りなのですが、もう少し命を預かる現場なのですから知識を磨いて欲しいものです。「レメディーがビタミンKの代わりになると思っていた」とふざけたコメントが紙面に載っていましたが、このレメディーは現実的には砂糖玉です。ビタミンKは厚生労働省により幼児に与える義務のあるビタミンです。やらないほうがおかしい。砂糖玉で変わりになると思う気が知れません。ホメオパシーは良い方法のひとつかもしれませんが、関係ないところでたたかれてかわいそうな思いを持ちました。助産師の無知が悪い私の結論はそうです。 いずれにしても、これを機会にビタミンKの与え方が一歩進んで規制されました。2000年に義務化されて、また規制です。こうしてビタミンの与える方法にも新たな変化が近年でもできる世の中です。他にもいまだに必要摂取量が決まっていない栄養素も数多く、この摂取量の目安は研究者が今一生懸命探っているのが現状です。 さて、栄養学から間違えを見ていきましょう。 日本人になじみの深いのは脚気。ビタミンB1欠乏ですが、これを対応できるようになったのは、やっと半世紀を越えた程度で、長い間日本では国民病でありました。この脚気対処の歴史は非常に面白く、重要な出来事です。 ビタミンB5欠乏のペラグラも医学会と研究者の争いに身につまされる思いになる出来事です。 掻い摘んでお話しますと、結論は主食をとうもろこしにしている人々の、ビタミンB5不足で病気になっていたわけです。その当時考えられていたウィルスや細菌が原因の病気ではなかったのです。研究者は食事と病気の関係性に注目し、報告をするも知識層に受け入れられませんでした。研究者はウィルス、細菌性を否定するために、病人の糞尿を自ら口にして感染しないことを明らかにし、刑務所の人々の協力を得て証明してきた研究者の類まれなる努力の結果がこの栄養不足をなくする結果につながりました。 こうした栄養上の歴史はそれが明らかになるまで非常に多くの時間を費やすものです。はっきりしたことがわかるまで、最初の発見から何年もかかるのです。今では定説になっている胃がんを作るヘリコバクターピロリ菌も受け入れられるまでに何年も要しました。新しい発見はそれが正しいことかどうか、認められるにも時間がかかります。もしかすると過ちかも知れません。だから、新しい発表をすぐに受け入れるのは難しい面もありますが、加えてやる危険性を冒すよりも、繰り返しているように「やらない」、省く健康はリスクの少ないことですので行うのは良いことだと思うのです。 アルミと精神の問題については、関連学会では今は定説にはなってなく、むしろ否定されている説と聞きました。しかし、アルミが体によくないことは周知の事実ですので、アルミの健康被害で発表されている事例に当てはまりお悩みならば、アルミから離れる行動はなんら悪いことでもないのでしょう。アルツハイマーもアルミと関係していると危惧されています。 牛乳も必要以上に飲んでいるのなら、減らすのもリスクを伴わないでしょう。 やらない健康は、意外とリスクを少なくしてはじめられることです。 歴史上が明らかにしてきた医学の歴史 歴史上には多くの人の健康に対する願いと行動、そして成功と失敗が書き記されています。中でも権力者は専門のお抱え医師がいて、その記録も克明に残っています。そうすることで人一人の健康状態が記録で知ることができます。 なぜまずこの話題を最初の段階でお伝えしたというかは、今、行っている普通の事が後の世の中では健康上のトラブルを作っていたと明らかになる可能性を感じてもらうためです。科学の発展した現在でも今普通の事が、数年後には過ちと明らかになることもあるでしょう。少し読み進めてください。 権力者の健康 古代より不老長寿は多くの人が望むことでした。ミイラも来世の命を願っての行動でもあり、不老長寿は人の根本の願いなのかもしれません。 中国で初めて国土統一をした始皇帝は、自身の不老長寿を願ってさまざまな妙薬を探させました。そうして口にしていたのは水銀なのです。つまり健康、不老長寿を願って重金属の毒を飲んで命を縮めたのです。 同様に水銀を不老不死の薬として服用し、中国の唐の時代には21人の皇帝が即位し、6名がこの水銀中毒で命を落としています。調べればたくさんの権力者層で水銀中毒により命を落としているのです。日本でも奈良平安時代には貴族社会で多用されています。 西洋のローマ皇帝の事案を考えてみましょう。題材にできるのは5代皇帝ネロですネロは異常な行動をした皇帝として有名で、残虐な皇帝でした。この残虐性は彼のもともとの素養、性格ではなく重金属の害といわれています。それは鉛汚染です。時のぶどう酒をおいしくするために鉛で作られたグラスでワインを呑んでいたのです。このときに鉛を一緒に口にして精神異常をきたしたと考えられています。好みのお酒が体を大きく害したのです。 ネロのほかにも、3代カリグラの残虐性、4代クラウディウスは精神異常、通風、言語障害といった異常さは鉛中毒に起因していたのです。それも、自らの愛飲していたワインによって病気に苦しみました。 日本の権力者 先ほどのビタミンB1欠乏症の脚気ですが、時の将軍3代、13代、14代は脚気で命を落としています。つまり栄養不足、栄養失調なのです。豪華な食事で、お膳ひとつを数回しか手をつけなかった食生活、贅沢のきわみが栄養失調・・・泣けてきます。 特に14代将軍は幕末の混迷期にあった若い将軍で、最後は大阪城で失意のうちに20代で命を落とします。このときは長州(山口県の大名)を征伐するための行軍で、諸大名などからのお見舞いも多かったことでしょう。彼は甘いものが好きで好んで口にしていて、病養中にも口にしていました。これが病気を加速させていました。甘いもの、、、糖分が体内で消費されるときにはビタミンB1が消費されます。脚気でのビタミンB1不足に発破を掛ける行為なのです。好んで食べていたお菓子が、お見舞いのお菓子が命を蝕んでいたのは皮肉です>< このような権力者の失敗も実は個人的な問題ではなく、当時こうしたやり方が広く波及していることは想像するに難しくは無く、同様に水銀を服用し、カドミウムの器を使い、国民病ともいえる脚気に抵抗することができなかった歴史があります。 よく、遺伝だからという言葉でなぜか片付けられることがある病気ことですが、実際は地域・家庭で食べている食べ物に問題があることは中々気がつかなかったのかもしれません。食習慣、食生活だからといって普段の食事が、健康を蝕んでいるなんて簡単には思いつかないことなのかもしれません。これが、日本で脚気が長く続いた原因ですし、東北では塩分過多による心臓疾患の事例も増えました。 東北の内陸地に心臓疾患や高血圧が多発していたところがあります。遺伝だからーそういうものだからと長年受け入れていたことかもしれません。これは、海岸部から送られてきていた塩っ辛い魚を多食していたことでの塩分過多が体を蝕んでいたことが後から、後からわかることになったのです。そういうものだと、受け入れていたことは、実は自分の食習慣で作っていた病気なんて。。。やるせないことではないでしょうか? 鉛の被害は日本でもあるのです。それはしばしば歌舞伎のようなオシロイを多用する人で起こった事例です。鉛が含有しているオシロイは良品として用いられてきました。それを利用していた歌舞伎役者は、その害で精神をおかしくし、体が腐って命を落とした人は少なくありません。化粧品で命を落とすのも、職業病になるのか、悲しいものでもあります。 鉛ときたら、水銀の被害もお話しましょう。それは奈良時代、聖武天皇が大仏を作っていたころのことです。世の中が平安になるように願って大仏を建立し、全国に国分寺、国分尼寺を作って安寧を願いました。しかしこの頃、寺には病人を収容する施設が増えるなど、世の中は立ち行かない状態で、神仏に祈ろうとしていたのです。 しかし、悲しいことにこの大きな大仏に金メッキを施すときに水銀を用い、その水銀の害が多くの人に健康被害を起こしたことが記録に残っています。このお寺に医療所が増えたのも水銀の被害と無関係ともいえないことでしょう。平和・安寧を願って作った仏が健康被害を引き起こしていたなんて、、、悲しい出来事です。中にはこの事例を発展させて奈良から遷都したのは、この水銀公害が原因であろうと研究している人もいます。寺社の勢力などと言われてきましたが、そのわりに寺社の多い京都に落ち着いたのは腑にも落ちにくいのであります。 権力者の健康被害のまとめ いくつかの事例を紹介しました。こうした昔物語ですが、これは何をお伝えしたいのかと申しますと、望んでいることと結果が違うようになっていた事例があることをお知らせしたいのです。誰も望んで病気になりたいなんていう人はいないのです。しかし、現実は違います。これは昔のこと?と感じて終わりですか?実は今でも行っていることは、将来明らかになって行動が悪いことだとわかるのかもしれません。もっと、言うのなら、私が、あなたが知らないだけで、その危険を発見している人、賢明に知らせようと努力している人が世界中のどこかにいるのかも知れません。そうした声ははじめ小さく、か弱く、世間の荒波につぶされ、流されてしまいそうなことから始まります。あなたの耳にそのことが届く頃、あなたに健康の被害を引き起こしていないことを願っています。 この未来に明らかになるであろう健康被害の可能性になりそうな例をお知らせしてみることにしましょう。2010年のタイムリーな情報とすれば、女性の子宮頸がんワクチンです。これは初めてワクチンで予防できる癌として着目されているとともに、公的資金が投入されてワクチン接種が広まろうとしています。しかしです。一部の人からは死亡例を含めた危険性を唱えられています。ワクチン接種での良い面ばかりがアピールされ、そのデメリットを正しくわかりやすく告知していないことに問題があるのではないでしょうか?この子宮頸がんワクチンについての危険性はネット検索すれば簡単に多くが出てくるので一度吟味してみることをお勧めします。将来このワクチン接種の行動がどのように影響を残したのか、、、何年後にわかる事実なのでしょうか。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.17 19:25:58
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