お役所仕事
めずらしく、仕事の話。悔しかった話。・・・愚痴です、はい。 水曜日に上司から、突然指示があった。「金曜日の記者発表資料、前日までに関係者に届くように手配して」 なかなかどうして、結構、無茶な指示ではあるが、ここは県庁。そんな仕事だって、ある。それに、今日中に発送すれば、木曜日には、相手方に届く。そんなに無茶な仕事じゃない。 「ラジャーっす!!」と、取り掛かっている仕事の全てを中断し、発送作業にとりかかる。 いいの。いいの。確かに、無茶振りではあるが、そんなに無茶な話じゃない。今日中に発送すればいいだけだ。 総ページ数120枚程の資料を、がーっと作って、25部ばーっとコピーして、うりゃっと封筒に入れ、住所のタックシールを貼り、他の係員さんにも手伝ってもらいながら、突貫工事で作業した。 書類の決裁もとったし、後は郵送の係に持ち込んで、発送するのみじゃ!! 私の勤務時間は、午後3時まで。郵送の係りに持っていったのは午後3時15分。既に勤務時間を過ぎているのだが、仕方あるまい、サービスじゃ。これが終わったらとっとと帰るよ。保育園で子供達がお迎えを待っている。 ・・・すると、封筒の重さを量った郵送の担当者がこう言った。 「1グラム超えているから、経費節減の為に、レターパック350で出し直せ」 ・・・確かにね、251グラムだったよ。その通りさ。 そして、県の財政は逼迫してるから、不要の経費を削減するのも分かるよ。 だけどさぁ、スンゲー急いでいるんだぜ?今日中に発送しなきゃいけないんだぜ?あたし、残業できないんだぜ?すでに超過してるんだぜ? 今回の資料は、経費節減よりも、相手方に必着するコトが重要な書類。 ・・・なんだったら、速達でもいいんだぜ? ・・・ま、しょうがねぇな。緊縮財政だもんな。言う事は、ごもっともさ。速達にしてもレターパックにしても相手方に着くのは同じ、明日さ。だったら料金は安いほうがいい。 無念だが、納得し、レターパック350を受け取っていったん所属に帰ろうとした私に向かって、 この後、郵送担当者が、信じられない発言をしやがった。 「ひょっとしたら、この電子スケールが故障してるかもしれないから、郵便局に確認されたらいかがですか?250グラムかもしれないですよ」 ちょっと待て!!ちょっと待て!!電子スケールの故障って何だ!?オマエは、電子スケールが「251グラム」を示しているから、ごちゃごちゃと普通郵便で受付できないとぬかすんだろ?その、根拠となる電子スケールが故障しているなら、オマエの仕事そのものが機能してないってことじゃないか!!そんな事で、郵送を受け付けられないって言ってるの(怒)!!??信じらんない。アンタ、バカぁ!?もしくは、人のこと馬鹿にしてるでしょ!? 開いた口がふさがらなかった。なので、言ってしまった。「電子スケールが故障してるはずないでしょ!!そもそもそのスケールを根拠に仕事してるんでしょ。ナニよ、故障って。アンタ、一日中、そのスケールで重さはかって仕事してるんでしょ。それが故障してるって、そんなワケないでしょぉこの書類は、郵便局で計ったとしてもきっちり251グラムよ!!」 何のために、高い電子スケールを買い与えられていると思っているのだ。そんないい加減な仕事なら、オマエの計りは、明日から天秤棒じゃ!! お恥ずかしいが、これは事実。役所の職員が、こんなことを平然と言う。コトの重要性が分かってない上に、自分の仕事の根拠すら放棄してる。 しかしながら、今日の仕事の優先事項は、「この書類を今日中に発送する事」 とやかく言うのを止め、レターパック350を25部もらい、再梱包するために、大急ぎで机に戻る私でした。ぐ、ぐやじい~!!