いずみのほとり

ゆうべ夕食後、私の部屋に入ると、机の上に、
大きなカナブン風の昆虫が、かなりの存在感を放って仰向けに転がっていました。

しーん






Σ(￣ﾛ￣lll)






網戸に穴が開いていたので、そこから入ってきてしまったみたい・・
でも、なにもここで死ななくても・・(￣ﾛ￣lll)ガーン

と思いつつ、ティッシュを４枚くらい重ねてから、その虫をがばっとくるみ、
ティッシュの口をねじねじにねじってから、小ぶりのレジ袋に入れて、
その口をグリグリ３回くらい縛り、ごみ箱に捨てました　(￣ﾛ￣lll)




とーこーろーがー、朝、フトごみ箱を開けると、そのレジ袋の上に、
その昆虫がしっかりと踏ん張っていたのでしたW(°o°)w




あそこから出られるワケないっ　W(°o°)w

てことは、この子とあの子は別の子っ？！　W(°o°)w

ハッ　W(°o°)w 　まさかツガイの片割れが助けに来たとかっ？！　W(°o°)w

まさか、この部屋にはほかにももっと、いるっっっ？！W(°o°)w

ええええっΣ(￣ﾛ￣lll)




一瞬グルグルいろんなことが浮かびましたが、ゆっくりしている時間もなく、
また私はティッシュを４枚重ねにすると、その昆虫をがばっとくるみ、
今度は１階の窓から外にポイッと放ちました。


それからおそるおそる、ゆうべのレジ袋をチェックしたのですが、
どこにも穴らしきものは見当たらず、
あまりに謎だったのでレジ袋を開いてみることにしました。

自分で縛ったクセに、固すぎてほどけなかったので
仕方なくハサミで縛り口を切り落としました。


ティッシュの中は空っぽでした！！W(°o°)w


でもよくよく見ると、切り落とした口のすぐ下に、１ｃｍくらいの穴が開いていたのでした。



やっぱりあの子、自力で噛み切って、脱出したんでしたよ！！！W(°o°)w




ああ・・(ﾉ_･｡)　一晩中、窒息しそうになりながら、脱出したんだなぁ・・・(ﾉ_･｡)


悪かったよ。

死んでるとばっかり勘違いしてゴメンよ。

窒息するくらいギリギリと閉じ込めてゴメンよ。


でも生きててくれて、そして外に出してあげられて、良かったよ(ﾉ_･｡)






今日になって画像を調べたら、コガネムシだとわかりました。

そしてコガネムシって確か・・と思って調べたら、
スカラベ（フランス語）のことだとわかりました。




リアル・コガネムシ画像はさすがにちょっとビビったので(笑)、
素敵なスカラベジュエリー画像にしてみました(笑)。


スカラベは古代エジプトでは太陽神ケペリを表し、
生成・創造・再生のシンボルとして神聖視され、
彫刻・印章・護符・装身具などにその意匠が彫られた。

とのことです。






そしてもうちょっと見ていたら、
「シンクロニシティ（共時性）」という言葉を一般に定着させたユングの、
その発端となった女性クライアントのお話にも出くわしました。




ある若い女性の患者はとても合理的な考え方の持ち主で、
なかなかユングに対して心を開かず、治療も進まずにいました。

ある日のカウンセリングで、彼女は

「スカラベ（コガネムシ）をかたどった宝石を授けられる夢を見ました」

と語りました。

スカラベは、古代エジプトでは神として崇められており、
再生、蘇生の象徴でもあります。

彼女が夢の話をしているとき、ユングの背後で窓ガラスをコンコンと叩く音がしました。

ユングが行ってみると、そこには窓ガラスにぶつかるコガネムシがいました。

彼は窓をあけて虫を捕まえると、彼女のところへ持っていき、こう言いました。

「あなたのスカラベがここにいますよ」


彼女は、この偶然の一致にびっくりし、
このことをきっかけにユングに心を開くようになり、
以後、治療がスムーズにいくようになったのです。

彼女がスカラベの話をしているときにコガネムシが訪れたことは、
たんに偶然であり、何の因果関係もありません。

しかも、それをきっかけに、彼女が自身の殻を破って
「再生、蘇生」への道を歩き出したことも偶然でしかありません。

しかし、その偶然が意味を持って、結果を生じることがあることを
ユングは体験的につかみ、シンクロニシティと名付けたのです。




私が魅せられ続けている「シンクロ」・・

その語源は、ユングだったのでしたね。

それはそう言えば知っていたけど、あんまり意識していなかったことでした。
それくらいこの言葉はもう、私にとっては「普通」の言葉になっていたので。

でも確かにこの言葉は辞書には載っていません。

学術的・・というより、造語的なものだからなのですね。


でも、その発端が、このようなシンクロ話だったとは本当に象徴的ですね。




私にとっても、今日のスカラベ騒動は、何か意味があるのかなぁ(〃∇〃)

それは、もしかしたら、時間が経って何かが道となって見えてきた時に、
「意味があったなぁ」とわかったりすることが、あるのかもしれませんね(〃∇〃)