●三億円 「アヤシイ人たち・3」 追走した?軽トラ / 《特撮》 新東宝戦争物
(第13回) 今週の三億円事件 ★シリーズ・怪しいひとたち (3) 追走した軽トラックの謎! ●実は偽装白バイが現金輸送車を追跡する途中、輸送車との間に 幌付の軽トラックが一台走行していたという情報があった。 (これは輸送車のN田が止めた 「ミツウロコプロパンのトラック」 (運転手・N沢)とは違う) 現金輸送車の関谷運転手は ルームミラーで白バイを発見し た時、この軽トラが「いきなり 現れた」と証言している。 新聞もこの軽トラは「白バイが 輸送車から見えないよう、目隠 しの役目をしたのではないか」 という説を載せている。 加えて「犯行が成功したかを 確認するための人間が乗車 していた」とする書籍もある。 警察からも新聞にもその乗員や 行方についての続報はなかった。 ところで、あなたは「聖徳太子 の千円札」を御存知ですか? わたしもさすがに下写真の 「伊藤博文」しか知らない。 ちなみに、「聖徳太子像の千円 札」は昭和25年1月に発行され、 現在も使用できる。受け取った 人は相当驚くと思うが。 「三億円事件」(一橋文哉・新潮社) によると、盗まれた紙幣の中にこの 「聖徳太子像」の札も含まれていた らしいが、これまた警察・銀行とも 正式発表はしていない。 なんだか、聖徳太子まで 「怪しい人」に見えてきた・・ ●次回はなんと・・・犯行前夜の最終チェックに余念のない、 「偽白バイ警官の隠し撮り写真」を御紹介!! 【25%OFF】 新東宝名画傑作選 DVD-BOX 1 -太平洋戦争編- 7,875円 【送料無料】 DVD/ 潜水艦ろ号 未だ 浮上せず/ 3,531円 (送料込) ★はたして特撮の出来は? 「新東宝」戦争作品群 戦 艦 大 和 潜水艦ろ号 未だ浮上せず ●「特撮戦争物ってもっと他にない のかな」と思ったとき、人はこの 「新東宝作品群」にたどり着く? 「新東宝」とは1946年(昭和21年)の「東宝争議」を経て翌年に設立された 映画会社で、'61年の倒産まで、「エログロ路線」から戦争物まで多数の作品を 製作。戦争物にはほかに「人間魚雷回天」「明治天皇と日露大戦争」などがある。 ★「天一号作戦」における戦艦大和と ★太平洋戦争末期、潜水艦ろ号は その乗員たちの悲劇を描く 人間魚雷を積み、還らぬ戦いへ・・ ◆昭和28年 新東宝 ◆昭和29年 新東宝 原作 吉田満 『戦艦大和ノ最期』 原案 高橋一郎 脚本 新井一 ほか 脚本 八住利雄 音楽 早坂文雄 音楽 服部正 特殊技術 上村貞夫ほか 監督 阿部豊 特殊技術 上村貞夫 監督 野村浩将 出演 高田稔 佐々木孝丸 藤田進 出演 藤田進 小笠原弘 丹波哲郎 小川虎之助 丹波哲郎 高島忠夫 鈴木慎二 中山昭二 (↑ 若い!!↑) (↑キリヤマ隊長!)「潜水艦ろ号」より。 そもそも、これらの作品を 知ったきっかけがサイトを 漁っているときで、作品を 観た人の「レビュー」に 「特撮がヘタすぎる」(笑) 「一家で大爆笑した」 などと酷評されていた。 ●・・うーん、なるほど。(←観た感想)これはやはり、近年の最新技術を駆使した 「男たちのYAMATO」あたりと比較されたんじゃ、たまったもんじゃないですな。 ただ、昭和20年代、終戦から10年経ってない時期に、ここまでやってるのはスゴイ。 (「ゴジラ」第一作もほぼ同時期) 確かに、円谷英二自らが「デカすぎる」といった東宝の大プールみたいな設備も ないし、戦艦のミニチュアが小さいのにアップにしちゃったりもしてる。 しかし、特筆すべきは、名人、渡辺善夫の手による「作画」合成で、上・右写真の バックも「絵」。他にも大和の甲板上にズラリと並ぶ何百人もの兵隊などが作画で 処理されている。これはまさに今でいう「CG」だ。 さて、これら「新東宝戦争作品」、あなたもぜひ「愛情を持って」鑑賞してみてください。 ※資料協力・光跡 「撮影所」