ハッシャバイ
ハッシャバイ[CD] / 森山威男カルテット〜向井滋春日本人には日本人のジャズが合う。これは私の持論。もちろん、本家本元のジャズ、ブルースを否定するつもりは毛頭ないんだけれど、日本で生まれ育った人がジャズと言う音楽を自分の中に習得し、表現するわけだからアメリカのミュージシャンとは微妙な違いが出ると思う。これは例えれば、どんなに上手い外国人が歌う「演歌」も少しフィルターをかけられて聞かれてしまうというのに似てるかな? ともあれ、このアルバム。名盤です。早世した天才、小田切一巳の硬質なテナーの音と向井滋春のトロンボーンが見事なフロントラインを作り出す。タイトル曲は何度聴いても素晴らしい。歴史に残るべき一枚。