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テーマ:私の読書(24)
カテゴリ:本
神宮の奇跡 門田隆将 2008年
昭和33年・1958年の東都大学野球秋のリーグ戦、学習院の優勝にまつわる話だが、敗戦時の朝鮮半島からの引き上げからはじまり、復興期に野球が人々に及ぼしたものが何であったのかとてもよくわかった。 学生野球の真剣勝負の姿に人々が共鳴し、未来への希望を人々にもたらしていたことがとてもよくわかった。学習院の逆転劇と並行して、昭和天皇のご成婚への逆転劇も展開され、人々の喜びが沸き上がった様子が目に浮かぶようだった。 未来を感じて、人々が我が事のように祝福したのだろう。 高度成長に入ろうとする時、懸命な勝負には、未来が映り、勝利を信ずる力を人々に与えたのかもしれない。さぞかし爽快な気分に満ちた年であったのだろう。 いつの時代でも、ラグビーワールドカップの日本の活躍のように懸命で爽快な勝負は人々を酔わす。まさに試合の醍醐味だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 18, 2015 04:39:54 PM
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