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伝承なき悲劇: 津浪と人間、天災と国防、三陸海岸大津波、関東大震災、 東京都市計画の遺産
石油の呪縛: 海賊とよばれた男、綻びゆくアメリカーディーン・プライス、勁草の人
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専断の惨禍: 白い航跡、 スイス諜報網の日米最終工作
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鎮魂: 慟哭の海峡、烏の浜、 記者たちは海に向かった、 手首の記憶、 雪の墓標、 エンジェルフライト
高水準言語としての日本語 日本語の科学が世界を変える 日本語を作った男
本づくり: "紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている"、舟を編む、 辞書になった男
闇にかかわる: 闇の絵巻、闇のひらめき、 人生をいじくり回してはいけない
停滞: 綻び ゆく アメリカ、 Average is Over(大格差)、 生活過保護クライシス、 実録!熱血ケースワーカー物語、 地方消滅、 寺院消滅、 東京劣化、 国境の人びと
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資本の堕落: 世界を操る支配者の正体、倒れゆく巨象、 帳簿の世界史、 Predator Nation(強欲の帝国)、 End This Depression Now!(さっさと不況を終わらせろ)、 The Great Devide(世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠)、 しんがり、 黒幕、 切り捨てSONY
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生きて帰ってきた男 小熊英二 2015年
ある日本兵の戦争と戦後
戦時下の繰り上げで早稲田実業を卒業の後、富士通信機にて経理に就くも、陸軍二等兵で通信部隊に召集され、満州寧安の守備にて敗戦をむかえ、シベリアのチタの収容所の三年を生き抜き、帰国するも、職を転々とし、長期療養所生活を強いられた後、新潟、東京と職を求め、ようやく10年かけてスポーツ用品販売業で生計をたてるようになる。忙しく働き、家庭を持ち、子を育て、高齢となり引退した時、兵士としての戦争を語りはじめ、兵士に対する国の身勝手な対応を訴えるに至る。
威張ったり、高揚したりすることのない普通の庶民が、兵士として動員され、敗戦の捕虜となり、強制労働にかりだされ、共産主義の威勢に虐げられながら、生き抜いて帰国するも、母国は、経済破綻により庶民のなけなしの蓄えを無価値にしてしまい、特権階級の利得は保全し、庶民には自らの力で切り開いていくしかない国の正体が明らかにされている。
戦争に普通の市民をかりだし、追い詰めて互いに傷つけ合わせながら統制して、軍のために命を差し出させた為政者。戦争の被害は、国民に等しく受容させるとして償わぬ為政者。
遂には、戦争を見ようともせず、学ぼうとも知ろうともしない風潮に染まり始めた国民に、ほくそえんでいる為政者がいるのかもしれない。
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Last updated
Dec 1, 2015 02:26:12 PM
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