お盆がすぎていく。
迎え火、送り火の習慣があったのはいつのことだろうか。
伯父の家に、みんなで集まり、迎え火を炊いた。
先祖の霊が、みんな集まってくる、家に帰ってくるというのである。
迎え火の煙が、家の中に入っていく。
懐かしい、子孫の住処でゆっくり休んでいく。
お盆は、東京では、7月の15日だったが、最近は世間のいわゆるお盆休みにあわせて、今時になった。
つまり、地方の人が、8月15日、この時期にお盆で、家に帰るから、それにあわせた、何とも現実的な理由による。
お盆に、キュウリと茄子に割り箸をさして、馬とか牛を作った。
キュウリは馬。
早く先祖の人たちが帰って来れるように走ってこいという意味である。
茄子は牛。
帰っていくのはゆっくりという気持ちから来ている。
送り火を焚くと、煙は、不思議なことに、家の外に流れていく。
決して、家の中には入っていかなかった。
また、来年会いましょう。
そうして、家に集まった親類も、それぞれに家に帰っていく。
こんな習慣を、わたしの家では、今ではやらなくなってしまった。
迎えてもらえない先祖たちのお盆休みは、いかに過ごしているのであろう。
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明日は、「猿でもわかる!最終ヒント」
早い者勝ちですよ・・・