おひさしぶりです。
やっと再開。
ワシのインド紀行・その10
カルカッタ追撃篇2
えーと・・・どこからでしたっけ・・
さてさて、やっと、その1に、話が戻ってきます。
インドの田舎町・ジャムシェドプールで仕事を終え日本へ帰国する前に、再びカルカッタの地に戻った私たち。
歩道を歩いていれば、必ず、
「ジャパニーズ・マスタ・・・アッパ、アッパ」
と、乞食どもが寄ってくる。
金をくれというのだ。
ここでやってしまっては、気前のいい日本人がいるからみんな来い来いと、人だかりになるのは見え見えである。
早足で、ホテルに向かって、一歩でもホテルの門を入ると、絶対に、乞食は追って来ない。
それが彼らの戒律なのである。
それがカースト制度なのである。
自分たちの縄張りから外は決して足を踏み入れない。
ホテルの中は、彼等にとっては外なのである。
前にも書いたけど、現地の企業の人たちがとってくれたカルカッタのホテルは最高級のホテルだった。
もしも、カルカッタに行ったことがある人がいればご存知のホテルである。
ベッドには柱と屋根がついているイギリスタイプの高級ベッド。
夜は、町に街頭がほとんどない為か、窓の外には何も見えない。
さて、疲れて帰ってきて夕食はどうしようかとみんなで話し合ったが、外に出ると乞食に追いかけられるから、ホテルで食おうということにする。
どうせインドのホテルだから、日本ほど高くはないだろう・・と、文字通り高を括っていた。
で、ビールとサラダやスープ、洋食系のおかずを食って、肉食って、さて、サイン。
ががああーーーん!!!!!
17000円!!!
ううっ!!!
4人で、軽く飯食って、17000円というのは、日本でも高い方じゃないか!!!
私が今まで最高に高いものを食ったのは、覚えている限りではオーストラリアで二人で45000円だった。
しかし、ここはインドである。
物価は安いのだ。
それでも、17000円というのは・・・
失敗!!!!
思わずフロントに、ここの朝食はいくらだ?と聞きに行った。
ま、朝食は1500円位だから、ホテルで食えばそんなもんかな・・
「arkyさん、そういえば、『地球の歩き方』に、ここの近所に双子の美人姉妹がやっている中華料理屋があるって書いてありましたよ」
連れの一人が言ってきた。
「そうだねえ・・明日は、無理してでも、外で食べようかね」
私もまだ、若いし、初の海外出張だったから、恐さというものを知らなかった。
双生児の美人姉妹の正体は、予想もできないものだった・・
(つづく)