さらば、インド。
さようなら、カルカッタ!!
ワシのインド紀行・その14
カルカッタ追撃篇6
ここから読んだ人は、ほとんど何がなんだかわからんでしょうから、最初はここです。
初めての方はここからどうぞ!
(^_^;
ついに、喧噪の国インド(といっても広大な大地のホンの一部しか体験していないわけだが)から別れを告げる日がやって来た。
といっても、日本に帰れるわけではなくなった・・!!
何と、日本の取引先から、ついでにシンガポールに寄ってくれ、との依頼が入って来た!
げげーーー!!!!
せっかく、きれいな日本に帰れると思っていたのに、まだ東南アジアに滞在しなくてはいけなくなった!!
まあ、インドよりかは、きれいなシンガポールだから、いいか・・・
といっても、シンガポールも、私、行ったことなかったんですけどね・・
カルカッタの街から、クラクションを鳴らしまくって、再びやって来たカルカッタ空港。
カルカッタでつきあってくれた、インド人たちは、何度も我々と握手をして、
「今度、インドに来る時は、家族を連れてきなよ」
と言ってくれた。
「オウ!!イエス、イエース!!!サンキューー!!サンキュー、ベラマッチョ!!」
うれしい言葉だが、心の中では、
「うーん・・残念だけど、奥さんとか子供を連れて来るには、ヘビーな場所だなあ・・・」
というのが、正直な感想。
しかし、飛行機に乗り込む我々をいつまでも見送ってくれていたのである。
インドは、前にも言ったけど、人間の根源、生命の原点を見る想いがする。
乞食だろうが、金持ちだろうが、他国の人が見れば、「身分差別」に見える面もあるが、彼ら自身にとってみれば、それがどうした、という感じである。
乞食は死んでも乞食。
頭が良くても、金がべらぼうに貯まったとしても、乞食なのである。
それが、カースト制度。
欲と煩悩のない世界が、実は、こういうものなんだろうか。
そういう、彼らの精神世界にふれることが貴重な体験だと思える人は、何回も行く。
やはり、自分の意識を変えられなくて、子供が薄汚れて、腹ぺこになって、お金を乞う姿を見るのが耐えられない人は、まあ、行かない方がいいだろう。
よく言われることだが、インドに行った人は、好きになるか二度と行きたくなくなるかのどちらかである。
なお、この「ワシのインド紀行」は、ずいぶん前の話である。
アレから、数十年経っているのだが、まあ、インドの長い歴史が、そんな短期間に変遷を遂げるとも思えないので、今でも、あんまり変わらないと思う。
あの、双子の美人姉妹は健在かどうかはわからない。
どうも、私が書くと、インド人をバカにしているみたいな言い回しが出て来るようであったが、あえて、そういうつもりがあるわけではない。
しかし、海外に旅行に行ったり、仕事に行ったりする時は、誰でもいい人とか、安全とか思わない方が無難である。
まあ、そういう反油断大敵な気持ちが、外人をバカにするみたいな表現になっているかも知れません。
・・・・・・
インドの人口は相変わらず増加し続け、将来は中国とインドが地球の人口の半分を占める。
ニューデリーとかで、テロ、とか聞くと、インドも決して安全な国ではないわけだ。
しかし、自分と行動をともにしてくれた、リーダーやカルカッタの案内人とか、みんないい人だった。
まあ、仕事で行ったからこそ、現地の人間との時間が持てたのである。
単なる旅行ではなかなかこうもいかないだろう。
ジョホール橋、ジャムシェドプール、象のいる(らしい)自然公園、水を求める人々、
そして、宇宙最悪の街・カルカッタ・・
今でも、彼らは、クルマのクラクションを鳴らして、カルカッタの街中を駆け巡っているのだろうか・・・
(ワシのインド紀行・完)
そして、これから立ち寄るシンガポール以降、様々な国で、旅行では足を踏み入れることのできない場面にいくつも出くわした私だが、
それは、また、別の話・・・