巣から落ちたヒナ
ガレージ前にあるガスメーターの上に今年もツバメが巣を作っている。ところがZ3の斜め前に1羽の小さいヒナが巣から落ちて戻れなくなっていた。巣を見上げるとヒナは1~2羽いるかいないかの気配。先日まではあんなにたくさんいたのに。とりあえず保護して脚立を使って落ちたヒナを巣に戻した。夕方くらいになって出かけようとしたらまた巣から落ちてる。で、再度戻したんだけど昼間と違ってヒナがたくさんいる。しかも、どれもデカイ。この時僕は思った「自分よりも遙かに大きい兄弟から押し出されて巣から落ちたのかな・・?」僕の落ちたヒナを人間の力で巣に戻すというのは果たして良い行為だったのだろうか?力なき者が淘汰されてゆくのは自然界の摂理。親鳥がエサを持ってきてもアピールが目立つ大きいヒナに偏って与えてしまう。ツバメはヒナの頃から格差社会に晒されているわけだ。かといって巣のまわりをこんなにコンクリートやアスファルトで固めてしまったのも僕ら人間なのだ。巣から落ちて自然の中で土に返るならいざ知らず、こんなクルマや歩行者などがビュンビュン通るアスファルトの上で死なせるのは可愛そう過ぎると思うのだ。生きてゆくには力が必要なのはわかってる。だけど、こんな弱いヒナにも立派に生きていって欲しいと願うのは僕が父親になったからなのかもしれない。もしも、みっちぃが成長してゆく過程でこの小さいヒナのような状況に陥ったら僕はどうやって助けてあげれば良いのだろう?何をすべきで何をせざるべきなのか?今はまだ全然想像もできないけど、なんだか初夏の空が厳しく見えた1日でした。