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カテゴリ:お客さん
今日からまた毎週同じように月曜日から金曜日までのフライト。 行きは地元の楓国西玄関口ベースから花の都へ。
今日のお昼過ぎまでレンタカーを借りていて、それを返しに行くと空港まで送っていってくれるというのでお願いして空港に到着。 ショーアップの1時間も前に到着したので誰も来てませんでした。 ランチを買ったりして時間をつぶし、全員揃って機体へ。 特に大きな問題もなく出発。 経由地でもなんのことなく、30分早く出発。 それまでにも早めに来ていたので、到着予定は1時間も早くなる計算でした。 そしてフライトも中ごろ。 後部座席を担当している子たちが次々とやってきて、『さっき出発前に免税品買いたいって言ってた女の客、また来てるんだけど!』とのたまいます。 『免税品は食事のサービスが終わってからでないと、商品を数える時間もないんだし、他のサービスだって遅れるんだから開けない!』と私。 出発直後は私にとってめちゃくちゃ忙しい時間帯です。 『どうしても免税品のチョコレートを食べないと気がすまないみたいよ。 糖尿病なんだって。』とHさん。 『だったら機内販売で売ってるチョコレートを売ってよ。 Hさん、その鍵も書類も持ってるんだから。』と私が言ったら、 『でもそれじゃだめなんだって。』とHさん。 仕方なく他のサービスを遅らせて私が行くと、ずうずうしいその客がギャレーに居ました。 みんなその人の事を邪魔扱い。 『このせいでサービスが遅れているんだからね!』と誰に言うでもなく、現金をその人から貰い、販売。 食後、照明を落として私達も休憩。 そしたらHさんが血相を変えて前方ギャレーに飛んできました。 『あいつ、自分で持ち込んだお酒飲んでるわ!』と。 そもそもEちゃんが後部ギャレーに居る時にしょっちゅう氷だけを頼みに来るそのお客を怪しいと感じ、こそっとその客の席を覗き込んだら水のボトルから何かを注いでいるのを目撃したのです。 Eちゃんがそれを取り上げて後部ギャレーで保管しようとしたら、それまでその客の対応していたHさんが激怒。 それで私のところへやってきたのです。 怒る理由もたくさんあり。 まずHさんに対する態度。 そしてしつこいほどの注文。 嘘。 そして持ちこんだお酒。 その客もまずい客室乗務員に当たりました。 というのもHさんは元警察官。 旦那さんは国家警察官。 以前働いていた航空会社が閉鎖になった後で警察になり、15年経ってからまたもや航空業界に戻ってきたバリバリの元警察官。 お酒の入ったボトルを私に渡してHさんが客席にすっ飛んでいきました。 どうなることやら、と思いつつ私も[レッドカード]なる警告書を持って後を追い、そのお客のところに行ったらHさんが、 『逮捕、投獄が待ってるからね!』 と大声で前後10列に聞こえるほどの警告を宣告してました(笑)。 そしたらその20歳そこそこの女の子が泣きそうな顔になり、私が『この警告書を出すことはかなり深刻なことだから良く読むように』。 『どうすればいいの? こんなことになるなんて思ってもいなかったんです。』と言ったそのお客に向かってHさんが、 『一言も口を聞かずにトイレにも行かずにサービスも受けずに後8時間ずっと自分の座席でおとなしく寝ること!』 と激怒。 前方ギャレーで最初からのいきさつを聞いて、機長に報告。 機長も副機長も『必要なら到着後に警察でも呼びなさい、好きなようにするように』だって。 じゃ、警察でも呼ぼう、ということに。 到着前の軽食、飲み物のサービスもHさんがそのセクションを担当。 その 到着後、最初にお酒を発見したEちゃんがその客2人に向かって『あ、あんた達はまだ機内に居るように』と一言。 それでその2人は怖気づいてしょんぼりしてました。 最後のお客さんが降りてから客室乗務員全員でその2人を取り囲み、法律上禁止されている行為の説教。 で私が最後に『1人1人の私のクルーに謝れ!』と怒鳴って、セキュリティの人に連行していってもらいました。 セキュリティというのが私達の作戦。 どうせ制服なんかわかりゃしないんだから警察っぽいセキュリティでも良いんじゃない、警察を呼ぶと私達が飛行機を降りるのも遅くなるし疲れてるしさっさとホテルにいきたいから、騙してやろうという事になっていたのです。 連行されていく2人はビクビク。 ざまぁみろ、といった感じで私達もホテルへ向かいました。 一連の出来事は私がパーサーレポートの中に詳しく書いたので、おそらく帰りの便は搭乗拒否になるでしょう。 そうなると自分達で航空券を探すはめになり、さらにはキャンセルされたことを知らせるのも出発直前なので、ばか高い航空券で戻ることになるのです。 でもそんなお馬鹿な お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.01 16:40:44
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