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カテゴリ:ネイチャー
干ばつのイタリア、川の水位低下で遺跡出現
7/24(日) イタリアでは一部地域がここ70年で最悪の干ばつに見舞われており、河川の水位が低下したことで、これまで水没していた考古学的な遺構や遺物が出現している。 同国北西部ロンバルディア州にあるポー川の支流オーリオ川では、干上がった川底から、紀元前2300~700年の青銅器時代の建築物の支柱が出現した。同州のコモ湖では、湖底から約10万年前の大型の鹿の頭蓋骨や、サイ、ハイエナ、ライオンの骨が発見された。 北東部エミリアロマーニャ州のポー川沿いにある野生生物保護区では、第2次世界大戦時に沈没した船2隻の残骸が現れた。ベネチアのジュデッカ造船所で建造されたもので、1943年にドイツの攻撃を受けて沈没していた。ポー川ではさらに、第2次大戦中の1944年に米国の爆撃により沈没した長さ55メートルの荷船も姿を現した。 ポー川の主要な支流の一つである北部ピエモンテ州のセージア川では、赤れんがの遺跡が水中から現れ、中世の橋と要塞と特定された。アレッサンドリア付近のポー川沿いでは、中世に建設されたれんが造りの住宅が現れた。 首都ローマでは、水位が極端に低下したテベレ川で、古代の橋の跡が出現。1世紀に皇帝ネロが建設した橋とみられている。 干ばつのせいで、イタリアでは第二次世界大戦時の沈没船が姿を現す 6/28(火) 地元のアマチュア写真家Alessio Boninさんはガーディアン紙に、「3月の時点であんなに露出した船を見るのはかなり衝撃的だった」と語っていました。「この時期にこれほどの干ばつは見たことがない。私たちの一番の懸念は川の洪水だったが、今では川が消えてしまうんじゃないかと心配している」とのこと。 Boninさんは、船体が目立ってきた3月に艀の写真をドローンで撮影しました。AP通信によると、ポー川で110日間以上干ばつが続いた結果、ここまで露出してしまったとのこと。この川はイタリアの農業やヴェネツィアなどの大都市の水源となっています。人々が干上がった川底を歩けるほどに水位が低くなった地域もあるとか。 アルプス山脈は北イタリアに延びていて、その雪解け水は通常ポー川のような大きな水域に流れ込みますが、山脈を覆う雪の量は少なくなり、年々緑化の一途を辿っています。他の大河川や貯水池も変動する気候の影響を受けています。最近の研究では、欧州は2018年から2020年にかけてこの200年超で最悪の干ばつに見舞われたと判明しました。 干ばつによって、世界各地の古代の建造物や遺跡が露出しつつあります。スペインでは、冬季に乾燥していたため貯水池の水位が下がり、水没したAceredo村が数十年ぶりに再び姿を現しました。訪れた人々はゴーストタウンと化した町の街路を歩くことができるほどだったとか。イラクのティグリス川でも水位の低下によって、青銅器時代の古代都市が出現しています。 アメリカ西部では、干ばつによってミネソタ川岸から8000年前の頭蓋骨の一部が露出。そこまで古くない事例だと、ネバダ州のミード湖からはドラム缶に入った遺体が出てきています。しかも身の毛もよだつような発見の約1週間後には、同じ湖でさらに多くの人骨が発見されていました。干ばつはますます増加する傾向にあるので、湖や川の底に沈んでいた秘密が明らかになる機会が増えそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月24日 11時14分16秒
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