1Q84 BOOK3 読み終わる
この本を読み始めてから何日が経つのだろう。確か後楽園近くの中央大学で情報検索に関する試験を受けてから読み始めたのだから、17日間以上かかったことになる。本を読むというのは時間を食べるのと一緒だ。結構かかったなあ。読んだ後、満足感と同時に記憶の風化がどんどん進行してゆく。まあ、それでいいのだと思っている。「1Q84」は様々な問題がありながら答えが出ていない。 はっきりしているのは二人の主人公は出会えハッピーエンドとなったこと。鏡の中のアリスが穴に落ちて別の世界を見てきたようにこの物語も「1984」ではない別の世界をくぐってきた。1,800ページにもなろうかと言うこの本をちゃんと読めた時間を書き手と共有できたことに感謝する。「人はどのように生き、死んでゆくのか」大量の活字を読みながら考えさせてくれた。青豆と天吾、ふかえりとリーダ、牛河とタマル。あなたたちに出会えたことに感謝する。